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臨死体験[近死体験(NDE)]とは

NDE は「Near-Death Experience」の略で、日本語では「近死体験」と訳されます。

「臨死体験」という用語は、この現象をより広範囲に説明するために使用される一般的な用語である場合が多いのに対し、
「近死体験(NDE)」という用語は、この分野の研究者や科学者がより頻繁に使用する、より具体的な用語です。

以下、臨死体験のことを、NDEと呼称します。

NDEについて

NDEは、臨床的に死に近づいた人々によって報告された、
変性意識の深い経験です。

NDEを経験する人は、身体が瀕死の状態にある場合でも、
意識が完全に覚醒していると報告しています。

NDEは非常に強烈で変革的な経験であることが多く、
それについて話す人は、
しばしば深い精神的および感情的な影響について説明します。

NDEにはいくつかの共通の要素や段階がよくありますが、
各経験は固有であり、文化や個人の信念によって異なる場合があります。
NDE中に報告された一般的な要素には以下のようなものがあります。

NDEの際の具体的な経験

肉体からの分離感(幽体離脱)

多くの人は、自分の体が下に横たわっているのを見たり、
自分自身が肉体から離れて浮かんでいるのを見たりしたと説明しています。
この分離感は、身体の外側から周囲の出来事を見たり聞いたりする能力と、
伴うことがあるようです。
いわゆる、幽体離脱です。

トンネル体験

暗いトンネル、洞窟、または暗い空間を通って移動しているような感覚が
よく報告されています。
このトンネルはしばしば光で終わり、
そこに向かって引き寄せられているように感じられるようです。

光との出会い

明るい、圧倒的な光を見ることは一般的にあるようです。
この光はしばしば愛、平和、受容と関連付けられることがあり、
多くの場合、深い安らぎと幸福の感覚をもたらしてくれると感じられます。
人によっては、この光を宗教的または精神的な存在と関連付けて説明し、
非物質的な存在や亡くなった愛する人と出会ったと報告する方もいます。

人生の振り返り(走馬灯)

NDE中には、自分の人生の重要な出来事や経験についての、
フラッシュバックやレビューが急速に発生すると報告されているようです。
この振り返りは非常に鮮明で詳細な場合があり、
個人の人生の選択や行動に対する洞察や理解をもたらす場合があります。
日本だと走馬灯と呼ぶのが一般的でしょうか。

境界または境界線

一部の人々は、越えてはならない、または越えてはならないと感じる
明確な境界または境界線について言及しています。
この境界を越えると、
死後の世界や存在の別の領域への移行があると
信じられている場合が多いです。
三途の川等がその例かと思います。

NDEはなぜ起こるのか

NDEは、それが実際に起こっているのか、
それとも単なる幻覚や脳の産物なのかについて、科学者や研究者の中で議論の的となっています。
一部の人々は、これらの経験が死後の世界の証拠を提供していると
信じている一方で、
他の人々は、脳の酸素不足や神経活動の変化などの生理学的要因によって
説明できると考えています。

NDEと無意識の関連性

無意識領域と近死体験は、
両方とも意識の向こう側にあるものを探求する観点で興味深い共通点を持っています。
そもそも、私は自分の精神世界から生じるモノのうち、意識でない部分は無意識だと定義づけしています。
そのため、NDEこそ無意識と強くつながることなのです。

近死体験において、
人々は意識の限界を超えて、超越的な洞察を得ることがあります。
これは、無意識領域とも関連している可能性があります。
無意識領域に存在する、自分自身の統合されていない知識や情報を、
統合した結果として、超越的な洞察を得ているのではないでしょうか。

死の直前において、脳内で多量のDXMが分泌される、という話もあります。

脳は、死を前にして最後の統合を行うのでしょうか。
一体何のために。

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