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子供との言い争いに疲れたあなたへ こんな受け答えを試してみませんか?

ニュージーランド在住で、総合診療科医、ライフコーチ、Havening technique ®️プラクティショナーなどをしています。

 子供との言い争いに疲れているあなたに、ぜひ読んでいただきたい記事です。

これは私が推奨しているcollaborative problem solving (CPS)で習った方法です。

できれば多くの方にCPSの全てを知って、使っていただきたいと思っています。
そのためにトレーナーになる道を邁進しています。笑

ただ今回は、「そんな時間もないよ」とか「また新しい子育て方法とか興味ない」と言う方にも、毎日の生活に今すぐ取り入れられる、この方法を紹介したいと思います。

子供とのやりとりで、あなたが言う一言を変えてみると…

1. 子供が何かを要求してきた時

例えば、お子さんが「最新のiPhone買ってよ」と言ってきたとします。

あなたはどう答えますか?

ほとんどの人は、ご自分の都合や信念に従って答えると思います。

つまり、「そんなお金がない」とか、「一昨年、最新のiPhone買ったばっかりだから、買い換える必要は無い」とかあなたが思えば
NO =「買わないよ」
と言いますよね。

もしも、たまたま「ご褒美や、誕生日プレゼントのために何かを買おうと思っていた」とか「そろそろ子供に携帯を持たせないと、連絡ができなくて、自分に不都合だ」とか言う状況なら
YES =「買ってあげるよ」
と言うかもしれません。

これらは全て親であるあなたの都合から出た答えです。

ただ、ここにもう一つ答え方の可能性があります
これを、特に「NO」と言いたい時に試してみて欲しいのです。
それは
「うーん、どうかな。もう少し、どう言うことか説明してくれる?」
です。

これを言うことによって、大人は自分の推測(例えば、友達がみんな持ってるから必要じゃないけど欲しがるのだろう、宣伝に踊らされているんだろうとか、とか)からものを判断するのではなく
実際にその子供の考えたり懸念するところを、明らかにする道が開けます。

これがCPSで言う、子供と一緒に問題解決に取り組むプランBの始まりです。

もちろん、子供の考えを聞いても、最終的には大人の考えを押し付ける人は多いと思います。
そして、それを続けると最終的には子供は大人に考え言わなくなります。
だって何言っても聞いてもらえないんですもんね。

この先をもっと知りたい人は、ぜひCPSを勉強していただきたいと思います。

2.子供にあなたが何かを要求し、子供がその要求通りに動かない時

例えば、子供に、「ゴミをゴミ捨て場に持っていって」頼んだとします。

もしもお子さんが「いいよー」とか「わかったよー」と言って持っていってくれたら、特に問題は起こりませんよね。

ただ、ここでお子さんが「嫌だよ」と言うか、「うーん」とか言ってもいつまでたってもやらないという状況ならどうでしょう?

親の出方としては、3種類考えられます。

よくあるのは、罰を与えるか、ご褒美を与えて、親が思うようにやらせる
(「今月毎週ゴミ出してくれたら、マクドナルドに連れて行っていってあげるよ」とか「言われたようにゴミを出さなかったら、今週はもうゲームはやらせない」とか。)

CPSではこれをプランAと呼びます。
褒美を与えるのであれ、罰を与えるようであれ、結局は親が決めた行動を子供に取らせる、ことを指します。

次に、よくあるのは、子供にやらせて言い争いになるより、自分でやったほうが早いので、子供にやらせるのは諦め、自分でやる

CPSではこれに似たものをプランCと呼びます。
真のプランCは、「子供に何かを期待するのを諦める」と言うのではなく
現時点では、
これよりもプライオリティーがある問題を子供と一緒に解決することを優先し、
「この問題については、現時点では子供に期待しない」と決める
ことです。
こうすることで、不必要に感情的になったり、親子の関係を悪くすることを防ぐことができます。

第3の方法、これが皆さんに試してみて欲しい方法なのですが、は
こんな感じです

「毎週月曜日にゴミ出しをするのが難しいみたいなんだけど
どうしてなのか教えてくれる?」
と好奇心を持って、子供に訊いてみます。
(感情的になって、「なんでゴミ出しぐらいできないの?」と言うのとは全く違いますので。)

子供はいろいろな理由を教えてくれる筈です。

理想的にはここからCPSのプランBの方法を使って
子供と一緒に問題を解決していく。

もしも問題解決まで行かなくても、
このように、親が訊くことによって
子供の中には、「親が自分の考えることや気持ちに興味を持ってくれる」
と言う思いが湧いてきて、親子の関係にもポジティブに影響します。

学校の先生方も、もしも生徒との会話で困っていらっしゃったら、
こんな受け答え方を試していただけたらなぁと思います。


今日も長文を読んで頂き、ありがとうございました。

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