魔少女。

魔法なんて使えないし、変な色の液体なんて作れないし、箒で空だって飛べない。それでも夜行性になりたくて、夜の街に住むようになった。私には何が出来る? 路地裏で黒猫が鳴いた。そっか、そうだね。
「ほら、おいで」
無理に何かをしなくても大丈夫。黒色のとんがり帽子は魔少女であることの証だ。

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