僕が大人になったら。

「僕を殺さないの?」
段ボールを被った僕は、隣に座る彼に尋ねた。
「あぁ」
彼は頷いた。
「女子供は殺さねぇ」
「じゃあ……僕が大人になったら、その金属バットで殺すの?」
「あぁ」
分かっていたけど、ショックだった。彼は立ち上がり、金属バットを右肩に乗せた。
「殺されねぇよーに強くなれ」

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