縞馬のマスク。

縞馬のマスクを被っている時だけは、別の何かになれた気がした。自分ではない、もう1人の誰か。その間だけは何も怖くない。誰でも殺せる気がした。
「その気持ち、大事だぜ」
夜の路地裏。四白眼の男が糸鋸をくれた。黒髪。自分より背が高い。白い服が似合う女。あの人の苦しむ姿を想像して興奮した。

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