不気味なぐらい甘い笑み。

悪意が嗤う路地裏を今夜も能面を付けて歩く。殴る音。呻き声。足が勝手に動いていた。そこには白装束の集団を殴り倒すガスマスクの男。彼の後ろにもう1人、誰かがいる。サラサラの黒髪、綺麗な顔立ち、血塗れのマチェット。
「掃討完了」
ガスマスクの男の隣で彼は不気味なぐらい甘い笑みを浮かべた。

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