能面付けさせて。

「能面付けさせてー」
黒色のとんがり帽子の先端で、少女が僕の身体を何度も刺す。トリケラトプスの類かよ。
「これは僕が付けるべき物だから」
「何で君しか付けちゃ駄目なのー?」
確かに。何でだろう。僕以外が付けたって別にいいじゃないか。
「街を救え」
それでも、それでも何故か、駄目なんだ。

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