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~~波待ち日記~~スタンスの話

10月13日(火)。いつもどおり目覚まし時計よりも早起きして海に向かう。仙台新港の駐車場に着いてもまだ暗かったので、仙台新港から砂浜を歩いて10分ほどの場所にある「蒲生」というポイントに行きました。仙台市内を流れる七北田川の河口ポイントで、仙台新港に波が無いときでも波が割れる場所。今日は仙台新港にも波があったので、蒲生は貸し切りです。台風の残したウネリが届いているのか、サイズは胸、肩。セットは頭くらいかな。風は強い西風。オフショアなので面への影響は小さい。

なかなかのグッドコンディションですが、私が選んだボードは、真夏の小波用に手に入れたソフトボード。ゲットが大変なことは分かっていながら、ソフトボード。セット間を狙ってなんとかアウトに出る。波が良いのにソフトボードに乗っている理由は、この10月からスタンスをグーフィーからレギュラーに変えたからです。初心者に戻った私。


そして、今日も私の波待ちが始まった。



スタンスについて

サーフィンやスノーボードは進行方向に対して横を向くので、始めるときに自分が乗りやすいスタンスを決めます。左足が前なら「レギュラー」右足が前なら「グーフィー」です。「レギュラー」と言うように、圧倒的に多いのが「レギュラー」。右利きの人は、ほぼレギュラーみたいです。私は右利きだけど「グーフィー」で乗っていました。

ブランクがあるとはいえ、十数年慣れ親しんだグーフィーからの変更。何で今のタイミングで変えたのか。実は「変えた」というより、「戻した」が正確な言い方で、もともと私はレギュラーフッター。スケボーも、スノーボードもレギュラースタンスでした。


ネットを調べていたら、スタンスに関してBCMで行った面白い調査を見つけました。



私のような、「右利きのグーフィーフッター」が意外と多い。へー、そうなんだー。



レギュラーorグーフィー?

じゃあなんで私がグーフィーを選択したのか?

それには理由がありまして。

遡ること14年前。当時スキーにのめり込んでいた私は、毎週末、山形県の蔵王温泉スキー場に通い詰めておりました。ある日、スキー場から外れた林間を滑っていたら、脚が雪に埋もれた木に引っかかり、見事に左脚の前十字靱帯を切断。その後、再建手術、リハビリを経て何とか運動ができる状態に戻りました。そのタイミングでサーフィンと出会い、せっかくなので左脚を上手く使えるようにと、グーフィーを選択しました。

これが私のグーフィー生活の始まり。

他の横乗り(スケートボード、スノーボード)はレギュラーでやっていましたが、サーフィンに合わせてグーフィーに変更。最初は違和感バリバリでしたが、数年後には慣れてきて、海ではテイクオフ時に自然と右足が前に来るように。人間の適応能力って素晴らしいですね。

グーフィーで乗っていると、グーフィーフッターのことが気になって、ロブ・マチャドジョエル・チューダー、最近ではイタロ・フェレイラのライドに憧れるようになりました。海ではレギュラースタンスのサーファーと狙う波が違ってくるので、そのおかげでたくさんの波に乗れたこともあります。


そんな感じで、自分が「グーフィーフッター」であることに自分なりのアイデンティティを見出していました。



スタン変更を決意

その後は慣れてしまったグーフィーでの波乗りを楽しんでいましたが、最近、スケボーに乗ってチックタックしているときに、「ああ、やっぱりレギュラースタンスの方がやりやすいわ。。。」なんて当たり前な事に気がつく。先々のことを考えるとレギュラーに戻すのが上達への近道ではないだろうか、と思うようになり、サーフィンもレギュラーに戻すことを決意。さっそくその夜から長座布団の上で左足を前に出すテイクオフの練習を開始しました。

実はこれまで何度かレギュラーに戻そうと思ったことはあったのですが、どうしても慣れたグーフィーで波に乗ることを優先してしまったこと、また自分がグーフィーであることにこだわってしまってレギュラーに戻せなかった。

でも、私にとってサーフィンは遊び。だったら遊び方の一つとしてスタンス変更に挑戦しても良いかな、と思ったので実践してみることにしました。



スタンスを変えた結果

もともとレギュラーだったし、少し練習したらレギュラーも上手く乗れるのでは、、、なんて考えは甘かった。。。数日間陸トレをして海に向かい、右足にリーシュをつけて海にパドルアウト。良い波を見つけてテイクオフを試みるも、左足が前に出ない!いつものクセで、右足を出そうとしてしまう。さらに、立つことは何とかできたとしても、スタンスが定まらず太ももがプルプルいってる。。。

と言うわけで、グーフィーからレギュラーに変更した結果、私は生まれたての子鹿になったのでした

生まれたてとは言っても、パドリングや波を見る目などはこれまでと同じように積み上げたものがあるので、できないのは波をキャッチしてからの動作。波に乗るイメージもあるのに上手くライドできないのは、かなりのストレスですね。。。


最後に

そんな感じで生まれたての子鹿のように足をプルプルガクガクさせながら海に揉まれてきました。グーフィーなら乗れる波も、立った瞬間にワイプアウト。正直、かなり凹みます。。。
でも、グーフィーに戻したところで下手クソなのは変わらない。時間はかかるかもしれないけど、これからはレギュラーフッターとして、第二の波乗り人生を送りたいと思います。慣れの問題でしょうから。たぶん。

ちなみに、初心者からのステップアップをもう一度楽しみたいという方以外は、スタンス変更はおすすめしません。
もし、気の迷いでスタンス変更を志してしまった方は、私と一緒にレギュラーとグーフィーの両刀使いにチャレンジしましょう!


最終目標としては、この動画のようにレフトもライトもフロントサイドにしてしまう事でしょうかねえ。



ケリー・スケーターの板もデザインしているダン・マンさん。反転動画?いや、リーシュを見ると、もともとはグーフィーのようですね。

ここまでなれるかどうかは分かりませんが、とりあえずはレギュラースタンスで横に行くことを目標にがんばりたいと思いまーす。



おわり




サポートいただけたら、デスクワーク、子守、加齢で傷んできた腰の鍼灸治療費にあてたいと思います。