見出し画像

ボードが楽しみの幅を広げてくれる

みなさんこんにちは。今年の冬は雪が豊富でついつい山に足を運んでしまい、年が明けてから海に行けていないおかサーファーのノックです。

昨シーズンは3月に入って雪がかなり融けてしまって春スキーを楽しむ前にシーズンが終わってしまいましたが、今シーズンは2月も末でも東北はまだまだ気温が低くて降雪もありますので、春まで長くスキーが楽しめそうです。

さて、先日何シーズンかぶりにスキーの試乗会に行ってきまして、いろんな板に乗ることができました。そこで思ったのは、やっぱり板によってその性質が全然違うし、コンディションに合った板を選ぶことで、よりスキーが楽しめるってことです。でもこれってサーフィンも一緒だよなー、ということで、今日は海でも山でも共通する板の話をしたいと思います。


板によって変わる乗り味

海でも山でも、板は斜面と自分をつなぐ重要な道具です。もちろん、板を使わなくても斜面を滑ることができますが、スキーやサーフィンは板を使うことで独特の浮遊感とスピード感を楽しむ遊びです。3mほどもあるロングボードと、身長ほどのショートボードではキャッチできる波が違うし、乗ってからのフィーリングも全く違ったものになる。スキーもセンターが10㎝以上もある新雪用の太い板と、レースで使うようなキレキレのハードな板ではそもそも使用目的が全く異なるし、乗り味も全然違います。つまり、同じコンディションの海や山で滑走を楽しんでる人たちも、その板のチョイスによって全くことなるフィーリングで滑っていることになる。どんな板をチョイスするのかは、その人がそこでどんな滑りを楽しみたいかによって変わってくるものなんですよね。


コンディションに合った板を選ぶ

ボードは結構なお値段がするので、なかなかたくさんの種類を持つことは難しい。サーフボードなんて、短いショートボードでさえ、まともにオーダーしようとしたら諭吉さん10人分くらい飛んでいきます。なのでどうしても一本でどんなコンディションにも対応できるオールラウンドな板を選んで、なんとか1本で楽しもうとしたくなるものですが、オールラウンドな板は、裏を返せばどんなコンディションにおいてもベストな選択肢ではなくなってしまうという悩みを抱えることになる。
また、その時のコンディションに合わない板で遊ぶと楽しさ半減どころか、危険が伴うことさえある。大きな波に対して浮力が大きすぎるロングボードなどで挑むと、沖に出る前に疲労困憊、心もポキッと折れちゃいます。スネほどの小さな波にペラペラのショートボードでは板に立つことだけで精いっぱい。沖でウネリからヒョイッとテイクオフするロングボーダーを恨めしい気持ちでウェットスーツの端を強く噛んでしまうことでしょう。
同様に、モモくらいに積もった新雪にレースで使うようなスキーでは板がモグラのように沈んだままになってしまうし、アイスバーンのような固い面で新雪用の太いスキーを使ったらターンさえままならず、太ももがパツンパツンになってしまう。一つの板でどんなコンディションも滑れるようにすることはある種の練習、修行にはなるけれども、楽しむという観点からすれば、その時のコンディションに合った板を選ぶことが肝要だと思います。


板、何種類ぐらい持っていますか?

私は海に行くときは、サーフボードを3本、車に積んでいきます。小さい波や厚い波用のロングボード、大波にも対応できるミッドレングス、アクション練習用のショートボードです。雪山に行くときは、新雪用の太い板、固いバーン用の細めの板、波乗りの感覚を楽しむためのスノーボードの3本。海も山も、3本あればどんなコンディションにも対応できます。
せっかく海や山に行ったのに、自分の持っている道具がそのコンディションに合わないという理由で楽しめないのはすごく勿体ないですからね。サーフボードやスキーも、今は中古市場が充実してきていて、メルカリなどの個人取引でも手に入れやすい環境になってきたこともあって、いろんな種類の板を手に入れやすい時代になったと思います。
一度に何本もの板を手に入れることは経済的にも厳しい。私みたいな家族持ちサラリーマンサーファー・スキーヤーは特に、ですよね。なので、数年かけて、コツコツと少しずつ道具を増やしていくしかないと思います。道具を大事にしていれば、いつの日か道具が揃う日が来ます。実際、私もサーフィン、スキーともに15年以上かけてやっと道具が揃ってきた感じです。

みなさんはどんな板を、どれぐらい持っているのだろうか?人がどうやって板を手に入れているのか、どんなチョイスをしているのかってとっても気になります。


道具が教えてくれること

一つの板に乗り込むことで、その板の特性はよく分かるようになるし、また、どんなコンディションにおいても一つの板で対応できる技術が向上することは間違いない。でも、私が最近気が付いたのは、板の特性によって乗り手の身体の使い方に違いがあり、いろんな板に乗ることで様々な身体の使い方を覚えることができるので、それが良い意味で総合的な滑走技術の向上につながることです。自然の中で行うアクティビティであるサーフィンやスキーは、波や斜面のコンディションが常に変化する。それ自体が様々な技術を身に付けさせてくれるものですが、板の乗り味の違いが、新たな身体操作や滑走技術に導いてくれることもある。
技術の向上だけがサーフィンやスキーの楽しみ方ではないと思いますが、技術の向上によって見えてくる新しい楽しさっていうものがある。そういう意味では、自分の好きな乗り味の板ばかりを選ぶのではなく、全く違ったタイプの板を選ぶことで、また違った次元の楽しみに出会えるかもしれない。
最近、板を新調したり、試乗会で乗ったいろんな板が、そんなことを私に教えてくれた気がします。


おわりに

冬の間、ホームにしている仙台新港は波の無い日が多かったようです。その分、山にはたくさんの降雪があり、スキー仲間に聞いたところ、ここ10年では最も良いコンディションになっているみたいです。これから春に向けて、少しずつ波も上がってくると思います。長い波待ちを終えて、私も雪解け水と一緒に山から海へと流れて行きたいです。その前に穏やかな天気の下でのんびりと春スキーを楽しみたい。昨年行けなかった鳥海山も滑りたいな。

全国のサーファー、スキーヤー、スノーボーダーのみなさん、まだまだ寒い日が続きますが、暖かな春に向けて気持ちを上げて行きましょう!



おわり

この記事が参加している募集

最近の学び

サポートいただけたら、デスクワーク、子守、加齢で傷んできた腰の鍼灸治療費にあてたいと思います。