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「マーケター」としての””感性”を高めるヒントx5つ

マーケティング業務に携わる中で、(技術やノウハウとは違う点で)マインドとして常に持っておくべきなのは、
3つの「感」=感謝、感動、感性
であると、常に意識しながら進めてきました。

お金や時間を使っていただくおきゃくさまに「感謝」すること。
自ら立てた目標に達成したときに「感動」できるように、努力を重ねること。
そして、”伝える”ためのコトバを紡ぐために「感性」を高めること。

ここからは、「感性」を高めるために、ヒントになる(かもしれない...)ことを、5つ、書いていきます。

ひとつめ。自分オリジナルのフォーマットを作る

事業を進める上、「数字」を把握することはとても大切です。「ツールを見れば済む」ことではありますが、自分自身の中に「数字」を染み込ませておくことが重要です。
例えば、先月のECサイトの、訪問者数、ソラで言えますか?ECサイトに携わる身であるならば、「自分のお店の来店人数」は当然アタマにはいっていなければなりません。「管理画面を見ればわかる」ではなく、おおよそ1万人なのか、10万人なのか、増えているのか、数ヵ月横ばいなのか。最新の概要は掴んでおくべきことです。

特にデジタル領域になると、たくさんの数字があります。これをツールでみるだけ、ではなく「手書き」でインプットする方法がベターです。効率的ではない、かもしれませんが、管理画面やツールで表示された数字を、”自分で作ったフォーマット”に転記をしていきます。
EXCELでもスプレッドシートでもよいでしょう。自分用の、自分だけのデータベースを持つことです。


ふたつめ。立場が違う人の意見を受け入れる

同じ会社であっても異なる業務のしている人、外部から協力をいただいているパートナー、自分の近くにいる、”別の視点を持っている”人たちと、さまざまな議論、意見交換をしましょう。この時念頭に置いておくのは、「自分はこう考えている」意見をしっかり持っておくことです。意見をぶつけて、相手を言い負かす、ではなく、さまざまな角度からの話を聞いて、持っている自分の仮説を研ぎ澄ます、ことがポイントです。

例えば広告担当者は、コールセンターの方と話しましょう。EC担当者は新聞広告の担当者と意見を交わしてみましょう。同じゴール(例えば売上拡大)を持つどうしであっても考えているアプローチ方法は異なります。自分は、よかれと思っていても、どこかに負担がかかってしまっていることが見つかるかもしれません。多様な視点を持つことが大事です。

みっつめ。敢えて、異業種の方と話す

同じ業界や、競合他社の情報はもちろん重要ですが、そこを”広げて”みることも有効です。化粧品の通販会社の担当者が、不動産会社やクレジットカード会社の方の話からヒントを得られることもたくさんあります。ワタクシゴト、健康食品のECを担当していた時分、ある会合で保険会社の方とお話をする機会があって、そこから自事業の施策に活かしたことがあります。

コツは、本業と”少しだけ”離れた場面にすること。例えば、「扱う商品・サービスが全然違うけど、BtoC事業者でおきゃくさま層が一緒」など。自社内では思いもしなかった「発想」に出会うかもしれません。

もちろん業界、業種が違えば、聞いた話をそのまま転用することはできませんが、それを自事業で活用するにはどういう切り口にすべきか、と「考える」ことが重要なポイント。無料セミナーでも本でも同じで、そこから得たヒントを活かすために「カスタマイズする力」をつけることが大切です。

コツは、「本業」と少しだけ離れた場所

よっつめ。”ホンモノ”に触れる

ここからは「感覚的な」話です。事業とまったく違って、趣味の世界で構わないと思いますが、例えば文化、芸術に触れる。有名な舞台を見に行く、歴史博物館で1日過ごす、有名な方の講演を聞く、など、日常では踏み入れない領域で”ホンモノ”に触れてみると、感性は動きます。古典や長く続いている芸術は、”長く続いている理由”が必ずあります。そこに「触れる」のは、感性を研ぎ澄ますトリガーになります。

YouTubeや動画サブスクなどの”簡単に”できるものではなく、敢えて、お金と時間を使って触れ「に行く」ことがポイント。マーケターとして、だけではなく、人間としての幅も広がります。

いつつめ、最後。「ニソクノワラジ」を履いてみる

例えば、マーケティング担当として新しく始めるとき。もちろんその担当業務に時間を費やして、初動時には「質より量」が求められる時期もあります。が、ここで敢えて「違うこと」も初めてみる、というやり方です。ちょっとムチャに聞こえますが、たとえ新しい担当業務であっても、それだけに100%注ぎ込む、というのは、正しくないことも。極限に集中する時間は長くは続けらない、という点と、もうひとつは、視野が狭くなってしまう可能性がある、というのがその理由です。

ワタクシゴト、通販会社に転職した際(それまで未経験で)、同時に専門学校で「簿記」を勉強し始めました(こちらも未経験で)。時間、お金、体力的な負担はありますが、時間の使い方、切り分け方、有効な行動を自ら考え、精度をあげていこうとする発想が身に付いたと思います(今、「漢検1級」を目指しているのも、その流れです)。

できれば、「本業」と少し離れたモノを、もちろん、興味があるもので。「いつかやろうと思っていたこと」を、環境が変わるタイミングで同時に始めちゃう、も、ありです。



ここまでの5つは、それなりに私もやってきたことですし、これからもやっていこうと思っていることです。もちろん、これが「100点満点」ではありませんが、ひとつの考え方として。
あたりまえですが、基本的には「楽しく」進めること、そして「少しだけ(自分に)負荷をかける」意識がちょうどよいかと思ってます。

AIに負けない”感性”を磨いていきましょう。


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