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撮影記

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気分で撮影の感想を記します。
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#写真好きな人と繋がりたい

赤羽と光の調和【写真15枚】

3月上旬、東京の北部に位置する赤羽を訪れました。 赤羽を避けていたわけではありませんが、訪れる機会がこれまでにほとんどありませんでした。赤羽は都心からのアクセスが良いにも関わらず、どこか懐かしさを感じさせる街です。 商店街は渋く、昔ながらの店が並びますが、そこには新旧の文化が融合している独特の雰囲気があります。 街を歩いていると、いたるところで梅の花が咲いており、その彩りが冬の終わりを告げ、新しい季節の到来を予感させていました。 商店街には昔ながらの店が連なり、それぞ

新春の青山【写真20枚】

新年の幕開けと共に、私は導入したばかりのdp2 quattroを手に青山を巡ることにした。 青山といえば、その洗練された街並みや文化的な雰囲気で知られ、東京の中でも特に魅力的な地域の一つとなっています。 写りに優れたdp2 quattroはそんな青山の魅力を捉えるにふさわしいと考え、この日の撮影に採用。このカメラ、またそのセンサーの特徴について以下の記事に書いているので、気になった方は先にこちらをご覧ください。 青山は江戸時代からの歴史を持ち、かつては武家屋敷が立ち並ぶ地

年の瀬の芝浦を巡る【写真30枚】

新たに2024年を迎えたわけですが、まだもう少しだけ昨年の撮影記続きます。 今回訪れたのは東京都港区の南部に位置している芝浦エリア 明治末期から昭和初期の埋め立てによって誕生したこのエリアは、「東京のベニス」とも例えられる美しい運河やレトロな建造物が多く残っています。 そんな2023年、年の瀬の芝浦の様子を写真30枚でお届けします。 芝浦エリアは埋立て地ということで比較的新しい町が多いのですが、芝浦という名は昔から知られていて、その歴史は長いです。 1486年に芝の村

写真100枚で振り返る私の2023年

あっという間に年の瀬。 昨年は一月一月、一日一日しっかりと噛みしめていたため、そこまでスピード感は感じなかったものの、今年は秒で終わってしまいそうです。 日頃noteで発信している内容は写真やカメラについてが多いですが、それは私にとってはほんの一部にしか過ぎません。本業があってプライベートがあって、その隙間を縫うように副業、趣味として写真があります。 そんな生活のごく一部である写真生活だけを切り抜いて振り返っても濃い一年を過ごした気がします。今回はその記録として今年撮った

師走の竹芝【写真25枚】

伊豆、小笠原の島々へ向かう客船や東京湾のクルーズ船が発着する海の玄関口である竹芝。 港湾施設のイメージが強い竹芝ですが、昨今では複数の大規模な再開発案件が進んでおり産学連携やテクノロジーを活用したまちづくりが行われています。 今回はそんな新しい街へと生まれ変わりつつある「竹芝」に訪れた様子を25枚の写真と共にお届けします。 この周辺は比較的好みのエリアということもあり訪れる頻度は決して低くはありません。しかし、さすがは発展途上の街。特に駅周辺は以前とは全く異なる雰囲気を放

雨と喧騒の渋谷【写真30枚】

前職が渋谷だったり、居住地がほぼ渋谷であったことから毎日のように渋谷周辺を練り歩いていた。それから何年かの月日が経ち、様々な環境の変化が起き、全くと言っていいほど渋谷に訪れることはなくなっていた。 そんなある日、以下の渋谷を題材にした写真展を見に行くため雨降る渋谷にに久々に訪れた。 本題に入る前にまずは軽く写真展の感想について 写真は全て古いけど、Googleストリートビューを活用して撮影された同じ場所の現在の風景と見比べることができるようになっていて面白かった。写真に

時が人を結ぶまち川越【写真30枚】

初夏だと思いきや真夏日 暑さにめっぽう弱い僕だけれど埼玉県川越市に訪れた。 今回はそんな川越での撮影記を写真30枚と共にお届けします。 川越といえば、よく「小江戸」と呼ばれる風情のある街という認識をしている方が多くいるかと思います。そもそも「小江戸」と呼ばれるようになった所以は江戸との舟運で栄え、江戸情緒を残す蔵造りの町並みと江戸天下祭の影響を受けた山車祭りがあることからだとか。 余談ですが、他にも栃木県栃木市と千葉県香取市が「小江戸」と呼ばれ、3市の市長および市民が一

上野の居心地【写真30枚】

好きな街があれば当然苦手な街もあります。 常に自分の快適な場所にとどまりがちですが、逆に苦手な街に足を運ぶことで、新たな発見や視点が得られることもあります。 苦手な街を撮り歩くことで、新しい写真の世界が広がる可能性もあるかもしれません。 そう思い立ち、中々近づくことのできない距離のある街である上野周辺を撮り歩いてみました。 今回はその撮影記となります。 上野から御徒町へ 実は御徒町という地名は既に存在していません。 1964年まで存在した台東区の地域名で、現在は東上野

銀座から築地を撮り歩いた日【写真35枚】

銀座から築地は遠いようで近い。地方民である僕からすると銀座は都心ど真ん中で築地市場というイメージがあるからか月島や勝どき付近にあると思っていたが、実は銀座からは勝鬨橋を渡ることなく晴海通りを10分ほど直進するだけで築地に到着する。 なぜこんなイメージを持っていたのかは謎だが、この謎の先入観を払拭するためには自分の足で歩くしかない。 とある日の朝、いつものように銀座で撮影をしていたのだが、その足は気が付いたら築地にあった。 これはそんなとある日の撮影記 銀座といえば、ハイ

2022年の桜が始まった【写真25枚】

ここ日本橋のおかめ桜は既に満開を迎えている。早咲きの桜と言えば緋寒桜や河津桜が有名だが、おかめ桜はそれらよりも花が小さく、花色は紫よりの濃いめのピンク色で下向きに咲く。 名前の由来は日本の美人をイメージして、「おかめのような桜」という意味が込められているらしい。そんな日本の美人をイメージした桜が日本の伝統と発展が共存する日本橋に咲いてるのだからこれ以上の舞台はないでしょう。 そんな最高の舞台で撮った2022年の桜初めの写真をご覧ください。 乱立することなく規則正しく植え

「願いツナグサクラ」で一足早い花見をしてきた話【写真20枚】

KDDI様に招待いただき3/3からGINZA 456 Created by KDDIで行われる「GINZA 456 願いツナグサクラ」のレセプションに参加させていただきました。 「GINZA 456 願いツナグサクラ」では「想像を体験に変える」のコンセプトをもとに、脳科学とITを組み合わせたブレインテックという技術を使い、参加者の願いの脳波をデータ化してオリジナルの桜を咲かせることができるイベントです。 今回はそのレセプションに参加してきた体験記と撮影記を綴っていきます。

なぜ雪が降ると浅草を撮るのか【写真40枚】

東京で雪が降るのはそんなに多いことではなく、1粒も降らない年があっても珍しくはない。 そんなこともあってか東京屈指の観光スポットでもある浅草では雪が降るとカメラを持った人々が集結するという現象が起こる。確かに雪の東京を調べると必ずと言っていいほど浅草の写真が出てくる。これはなぜなんだろうか。 単に雪とお寺の相性が良いだけなのでしょうか。こんなことを考えるのは野暮なのかもしれないが、この問いに答えるためには自分の目で確かめる必要がある。そんなことを考えながら雪降る浅草へと向

日本橋と雪【写真20枚】

今年、東京では何度雪が降るのでしょうか。 1月6日には2018年以来となる4年ぶりのの積雪10センチ以上を記録し、23区では大雪警報も発表されました。 首都圏が大雪になる原因の一つとして南岸低気圧が太平洋沿岸を通過することにあります。しかし、南岸低気圧が進んでも気温が高ければ平地では雨となってしまいます。 それが今年はラニーニャ現象の影響で上空に寒気が南下しやすい状況で続いている状況らしく首都圏でも雪が降っているとのことです。もしかすると明日14日も雪が降るのではと予想さ

変わりゆく朝の渋谷を撮り歩いた話【写真30枚】

この工事はいつ終わるのだろうか。渋谷駅周辺の再開発工事が始まってから20年。一向に終わる気配が見えない。 2000年に渋谷マークシティが開業。以後、渋谷駅周辺の再開発が進んでいき2019年にはまだ記憶に新しい渋谷スクランブルスクエアが誕生した。この再開発プロジェクトは今のところ2027年以降のリニア中央新幹線が開業するまで続いていく見通しだという。 そんな再開発工事の裏では二度と見ることができなくなった景色がある。 昭和26年(1951年)には渋谷の東横百貨店の屋上と玉電