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【第59回】 Salesforce 認定 Marketing Cloud アドミニストレーター 資格試験 合格体験記

Salesforce 認定 Marketing Cloud アドミニストレーター 資格試験とは

この試験は、私が一番最初に合格した Salesforce の資格試験です。この記事を書いている 2年前の 2021年7月になるのですが、この試験に興味がある人も多いと思いますし、私自身も試験前に色々な方々の合格体験記を見させてもらって、勇気をもらっていましたので、試験当時を振り返りながら書いてみたいと思います。

まずは、この試験の試験概要、試験難易度、出題範囲と出題率などを見て行きましょう。

試験概要

Salesforce 認定 Marketing Cloud アドミニストレーター には、Marketing Cloud でエンドユーザーに提供される機能および使用可能な構成オプションに関する知識が必要です。受験者には、 Marketing Cloud プラットフォームのメンテナンス、一般的なビジネス要件への対応、Marketing Cloud 内での管理機能の実行ができることが求められます。

さらに受験者は、3 ~ 6 か月の Marketing Cloud インスタンス管理経験に加え、デジタルマーケティングの経験を有している必要があります。

Salesforce 認定 Marketing Cloud アドミニストレーターの受験者には、以下の分野における知識、スキル、経験を証明できることが求められます。

■ デジタルマーケティングに関連するガバナンスとコンプライアンスの知識

■ データ管理、ユーザー、権限に関するセキュリティベストプラクティスの識別

■ ビジネスユニット構造、権限、セキュリティを含むアカウント構成の実装

■ 購読者データの管理

■ データ品質の評価

■ Marketing Cloud 製品 (Builder、Studio) の構成

■ アカウント構成とユーザーからの要求のトラブルシューティング

■ アカウント (スーパーメッセージ、ユーザー、アクティビティ) の監視 (監査、レポー ト、通知)

■ Marketing Cloud 拡張製品および機能の知識 (Intelligence Reports for Marketing、Marketing Cloud Personalization、Audience Builder など)

■ Marketing Cloud 連携サービス (FTP、API、MC Connect) の知識

Certification Exam Guideより

この試験の受験者には、プログラム言語および SQL /開発者タスクの知識は問われません。

内容: 多肢選択/複数選択方式の 60 問
試験の所要時間: 105 分
合格点: 67 %
受験料: 20,000 円(税抜)
前提条件: なし

Certification Exam Guideより

試験難易度

Salesforce 認定 Marketing Cloud メールスペシャリスト 資格試験の難易度ですが、例えば、MC コンサルタント資格試験を 10段階中の「難易度 10」としたときに、以下のような印象です。

MC コンサルタント:難易度 10
MC デベロッパー:難易度 8
MC アドミニストレーター:難易度 5
MC メールスペシャリスト:難易度 4

MC メールスペシャリストよりは少し難しい印象でした。理由としては MC アドミニストレーターは、MC メールスペシャリストの主な試験範囲であるメール配信関連を問われる他、アカウントにつき一度しか設定しないようなセットアップ関連のことを問われるなど、MC の実装の中でも割りとマニアックな問題が多く、中にはビジネスユニットに関する問題も含まれ、実際にBU 実装済み MC 環境を操作していないと、なかなかそのイメージが持ちづらいからです。

出題範囲と出題率

デジタルマーケティングに関する理解: 13% … 8問
・デジタルマーケティングに関連するガバナンスとコンプライアンスについて説明する
・データ、権限、PII に関するセキュリティベストプラクティスを理解する
・Marketing Cloud の各アプリケーションと提供されている製品群について説明する

購読者データの管理: 18% … 11問
・シナリオに基づき、連絡先モデルについて説明する
・シナリオに基づき、データ品質を評価する
・購読センターとプロファイルセンターの概念について説明する

セットアップ: 38% … 23問
・シナリオに基づき、ビジネスユニット、ユーザーと権限、セキュリティとパスワードの構成を実装する
・シナリオに基づき、連携の構成方法を判断する
・[セットアップのホーム] の機能について説明する
・Marketing Cloud 拡張製品について説明する

チャネル管理: 16% … 9問
・シナリオに基づき、Mobile Studio の構成について説明する
・シナリオに基づき、Email Studio の構成について説明する
・シナリオに基づき、Social Studio と Advertising Studio の構成について説明する
・Journey Builder の概念と一般的なユースケースについて説明する

メンテナンス: 15% … 9問
・シナリオに基づき、データの抽出とレポートの生成のソリューションについて説明する
・シナリオに基づき、Marketing Cloud アカウントを監視し、システムの可用性を実現する
・シナリオに基づき、追加の Marketing Cloud 製品の利点を評価する

私の試験結果

下記が、私の当時の試験結果になります。この正答率から計算しますと、60満点中 55点取れていることになります。ちなみに、この受験時で、すでに数年の MC 操作歴があって、その上でこの資格にチャレンジしていますので、試験ガイドで推奨されている 3~6ヶ月目の実務経験後に受験したわけではありませんので、悪しからず。初心者の方に比べて、かなりのハンディがあってこの点数になっています。

理解度チェック

私が当日、勉強中にメモしていたものをごくごく一部ですが共有します。理解度チェックとして使用してみてください。

■ セットアップに表示されているメトリクスで確認できるものは
・ジャーニーのステータス
・過去 7日間のオートメーションのステータス
・データエクステンションの数
・コンテンツの数
・ユーザーの数

■ CAN-SPAM 法に関して問われる可能性があります。私の方で、以前にまとめた記事がありますのでご確認ください。

■ リストとデータエクステンションの違いについて問われる可能性があります。私の方で、以前にまとめた記事がありますのでご確認ください。

■ セットアップの「会社の設定」で変更できるものと、できないものは
→ できるもの:送信者アドレス・住所・会社名・国
→ できないもの:アカウント名・アカウント ID・送信者名

■ 送信分類で定義されるものは
→ 配信プロファイルと送信者プロファイル

割と細かいですよね。ここまで覚えるのは、少し面倒かもしれませんが、試験をさておき、実務上のコンサルタントになるためには、とても大事な知識が、この MC アドミニストレーター試験の中に詰まっていますので、実務上のコンサルタントを目指す方は、この辺りもしっかりと覚えてください。

あと Salesforce Marketing Cloud アドミニストレーターの資格試験に関しては、Shibu Abraham 氏が素晴らしい、まとめ記事を作成してくれていますので共有します。記事は英語表記になっていますので Google 翻訳を活用して勉強してみてください。これは Salesforce のどの資格試験についても言えることですが、Trailhead だけでは試験に合格するための完全な知識は得られません。ヘルプドキュメントや開発者ドキュメントを深く読み込むことが重要です。この記事はそれをナビゲートしてくれていますので、役に立つと思います。

また、SFBEN の Lucy Mazalon 氏の Guide & Tips もオススメです。この方の試験に向けた心構えに関しても共感できます。とても優れた記事ですので一読下さい。

今回は以上です。


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