ファッションの未来②

さて、前回の内容で話した服の価値は0になる。服自体は無価値である。
の続きだ。

そこで、1つ疑問が生まれる。
「じゃあ、品質という考え方はどこにいくのか?」これである。

これは1つの最終結論がある。
前回と同じで服自体に価値はない。
つまり、生産に少しのコストしかかからない。
言ってみればグラフィックデザインと同じになる。
データに物質的な価値はない、当たり前だが。
それと同じで"デザイン"や"シンボル"としての価値しかない。
それは何でも機械で作れてしまう時代が来るから。
だから、実際の服とデータ上の服とでは、
「データでのイラスト」と「イラストのデータをプリントアウトした紙」
ぐらいの違いしかなくなるのでは。
これはでは高級ブランドも品質で勝負できなくなる。
こういう結論だ。


だが、それは繊維ならの話。
もう1つの仮説がある。
それは服が繊維や着るためだけの衣料ではなくなれば?
という話だ。

どういう事かというと。
それはアップルウォチのように時計がネットと繋がり機能をかく拡張するのと同じように、
服がネット繋がり、飛躍的に機能性が向上する。
例えば、
《心拍数を測ってスマホに数値を届けてくれる》
《いざという時に防弾チョッキになる、硬くなる》
《体温に合わせて温度や湿度を自動調節してくれる服》
《体脂肪を計測してカロリー計算してくれる服》

なんて服単体では、おおよそ不可能だった、ほとんど家電製品に近い機能を持つ服が出てくるわけだ。

さらに服がほとんど機械のような性能を持つ事で車のカスタムのような仕様もできるようになる。
《光ったり映像が流れる、ホログラムが出て身に纏うように見える》
《ブランドの服は全て生地が液晶のような仕様で自由にデザインを写せる液晶画面のようなものがでる。 そうすると、そのブランドの服は毎日デザインが変わるので、ちゃんと新しい物を着ているか分かる。言ってみれば、そのブランドの"日替わりデザイン"だ。だから、そのブランド着てる人はみんな同じ服になる。もちろん体型には合わせてあるよ。
ブランドのサブスクしてない人・期限が切れた人はデザインが変わらないから、すぐバレる。》

のように、服自体が最新テクノロジーと融合すれば、品質というかグレードのような意味と機能性のような物で単体でも、
とてつもない差が生まれる。

だが、これを「服の品質」と言われれば、違うと思うけど。
どちらかといえば、PCの9.5と10みたいな世代の違い、iPhone XとiPhone Xproみたいな仕様の違い、と説明するほうが適切かと思われる。

そのような流れで、繊維としての服は無価値になるが、車やスマホのような機械は絶え間なくどこまでも発展しているので、仕様とかグレードで違いが、とてつもない差を作る事ができる。
それを服自体の価値と結びつければ、大きな価値のある服が作れるわけだ。

それを服というより、ファッション、見た目的に表現できる、言ってみればファッションテクノロジーを着る、とでも言うのだろうか。
前回の"所属している"に近い意味もあるが、それの仕様や性能を持っている"所有している"という事を証明できる見た目、というのが今で言う"品質"に取って代わられると考える。


ここで、もう一つ新しい話がある。
という事は、
「やはりファッションは、ITの急速な発展で大きく価値観が変わってしまうのではない?」
という疑問だ。
⬇︎

それは次回、話します。

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