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見えるものは見えないものにさわっている。

堤防が好き。

ぼくの住んでいる岐阜市には、鵜飼で有名な長良川が流れています。その長良川に沿った堤防が、24時間365日最高なんです。

濡れた草の匂いと霧で幻想的な朝。昼は川面が反射して、光の群れが泳いでるみたいだし、斜面の草花は肩を組んで揺れてるみたいで楽しそう。夜と夕日のグラデーションに遠くの山際がパキッと輪郭をとっていて、画がしまってる。橋の微かな光に照らされる夜の川辺は、なんともチルい大人な顔。

堤防にいるぼくは常にニンマリ顔です。ニンマリ警察がいたら確実にお縄です。

堤防ドライブもまた一興。
ジェットコースターのてっぺんって、はっと景色に目を奪われませんか?絶望の急降下0.1秒前みたいな。そんな瞬間があるんです。季節によっても表情が違って、とにかく毎日感動しています。

助手席に清少納言乗せたら、半端ない詩詠むと思います。

こんなに美しいのに「堤防 好き」で検索しても釣り人しか出てこない。もっと布教するために、言語化したくてずっと考えてました。まだ言い尽くせていない。考えに考えていたら、こんな詩と出会ったんです。


見えるものは見えないものにさわっている。
聞こえるものは聞こえないものにさわっている。
それならば、考えられるものは考えられないものにさわっているはずだ。


ぼくが堤防を愛する理由は、この詩の中にありました。川面の反射とか、草木の揺れは、光とか風を見ているってことだし、風や水の音は、流れる時間の音を聞いていたってことだったんです。ぼくは、それがとても心地よかったんです。

堤防に限らず、全部そうなんだと思います。誰かの笑顔は、見えない心の表情が見えるってことだったり。だから心地いいんですよ。

こう考えてるってことは、もっともっと大切で美しいものへの気づきに繋がってる。この詩は、ぼくにそう感じさせてくれました。


みんなはこの詩、どう感じましたか?


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*次回予告

みんな闘ってる

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