この世に渋滞が存在しない証明

渋滞とはほんとうに難儀なものだ.生物の中で渋滞を起こしているのは,人間くらいのものではないだろうか.

そもそも渋滞って何なんだ.先頭のやつは誰なんだ.

イライラしていても仕方がない.

ここはひとつ渋滞について考えてみるとしよう.

先頭のやつは渋滞の原因であって,そいつ自身は渋滞になってはいない.

つまり,『渋滞の本当の先頭はその1つ後ろの車』ということになる.

よって,渋滞の本当の先頭は前から2番目の車ということになる.

ここで2番目の車の運転手の気持ちになってみる.

「前のやつ遅いな、、。」だ.

2番目のやつも決して渋滞している,とは感じていない.

つまり,前から２番目の車においても『渋滞の本当の先頭はその1つ後ろの車』が適応される.

すると前から3台目が先頭.

しかし『渋滞の本当の先頭はその1つ後ろの車』だから前から4台目が先頭.

でも『渋滞の本当の先頭はその1つ後ろの車』だから前から5台目が先頭.

．．．

．．

．

この繰り返しが起きるため,渋滞の先頭はどこにもない.

渋滞の先頭がなければ,渋滞はありえない.

ここに,この世に渋滞が無いことが証明されたのだ.

おっと,ようやく車が進んできた.

もう少しで渋滞をぬけれそうだ.