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ババと小倉トースト

久しぶりに実家に帰った。

両親が静岡にいる弟に会いに行くから、ババが家で一人にならないように帰ってきてくれ、とのことだった。ババは、母方の祖母だ。物心ついたときからババと呼んでいる。レディー・ガガの「ガガ」とおなじ発音だ。

そんなババは、今年で御年82歳。まだまだ元気だ。今は自粛中だが、よく名古屋の友達の家に麻雀を打ちにいったり、小旅行したりと、かなりアクティブな女性だ。遊び仲間のことを”好き連”と呼んでいるのは、昭和版”いつメン”的な感じがして面白い。お出かけの時はワックスを使って髪をセットしていく。愛用ワックスはnakanoの7番。ウルトラハードだ。初めてワックスを教わったのがババだ。

そんな、おしゃれレディー・ババが行きつけの喫茶店にモーニングを誘ってきたので、たまにはババ孝行するかと、一緒に行くことにした。

喫茶店では、マダムたちがカウンター席で談笑していた。ほとんどが常連さんで、みんな知り合いなんだとか。推定平均年齢70歳のところにピチピチの26歳が入ったらどうなるか。そう。爆モテである。

何歳なの?おおきいねぇ、身長は?お仕事は何やっているの?いい男ねぇ

もう一度言う。爆モテである。ぼくは照れて、いやぁ、まぁ、はいぃしか言っていなかったが、ババが鼻高々とぼくを紹介していた。嬉しそうだった。モーニングについてきた、小倉トーストをくれようとするし、ゆで卵の殻もむいて渡してくれた。いったい何歳だと思っているんだろうか。

きっと何歳になろうが、デカくなろうが、孫は孫なんだな。


最近、西川ばあちゃんをよく思い出す。ばあちゃんの記事を書いたからかな。もっと何かできたんじゃないかなって、死んじゃったら何もできないんだよな。思い出を書くことくらいしかできない。

だからババとはもう少し思い出を作ろうかなって思う。


みんなも大切な人との思い出つくりなよ~。


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*西川ばあちゃんの記事。一番読まれてて嬉しい。これもあわせてどうぞ。

*Twitterもやってます。ネタの元になったりならなかったり。

*いいなぁと思ったらスキとフォローで教えてください。コメントも是非。

*次回予告

罠にはまった鹿は目隠しで落ち着く

乞うご期待。

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