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東京五輪女子バレーボールと小学生バレーボールチームの話

今回の東京五輪、日本の女子バレー残念でした。残念だと感じた理由は、現時点での敗戦もそうなんですが、これから数年後、強くなっていく感じがしなかった。

逆に男子はパリに向けて期待が持てる内容になっていました。

仮説ですが、女子バレーの良くなかった点は①世界的に上位にいる②国内でメジャースポーツである。

このメジャースポーツかどうかといのは、放っておいても部員が集まるとかそういう感じです。

今回、メダルを取った、柔道、レスリング、スケボー、フェンシング、卓球、バドミントンなどなど、これらは、①世界的には上位にいる ですが、国内でメジャースポーツか?というとそうではありません。(卓球やバドミントンは最近増えてきてると聞いています)

②国内でメジャースポーツではないこと

国内でメジャースポーツでない団体は、協会と現場(選手、監督、コーチ陣)が一丸となりやすいのではと思っています。

それは、自分たちがやってきた競技をより多くの人に見てもらいたい、やってもらいたい、というとても純粋で共通の目標があるためです。

しかし、メジャースポーツであれば、正直、良い成績を出さなくても、見てくれますし、やってくれます。

①世界的には上位にいる

女子バレーや女子サッカーは、今回成績が振るいませんでしたが、世界ランキングは上位(1桁台)です。今回健闘した女子バスケ、男子サッカーや男子バレーはまだまだ世界への壁は高いです。

上位にいると「自分たちは世界ではまだまだだから、もっと頑張っていこう」という想いがなかなか生まれないのではと思います。(それは選手ではなく、協会側の話な気もします)

この2つが揃うと

世界的に上位にいて、かつ国内で人気スポーツだと、認知度の高いそこそこ売上のあげてる業界でTOP10に入ってるけどBest3には入っていない企業みたいになる

これ、企業の話ならいいんです。業界でTOP10ってすごいですし、それで十分食べていけるので。。。
会社は、売上に応じて規模も変えていけますし、やることも変えていける。
割と、そこで働く社員って、そのポジションに満足していて、新しいことに挑戦するリスクとかなかなかとれず、現状維持し続け、じわじわと駄目になっていくんですよね。それに気づいてから、改革しようにも社内にそれをやれる人材も文化もない・・・で結局手遅れ。

日本の女子バレー界全体の大人の勘違いとビジョンのズレが生んだ結果が東京オリンピックの結果

先日、娘が小学校バレーチームに興味があるというので、チームの見学に行きましたが、小学生に対して罵声を浴びせながら、根性論でバレーボールを教えていました。本当に東洋の魔女やアタック№1の世界。

気合と根性があれば上手くなれる。そんな考え方。(「僕はこれを東洋の魔女の呪い」と呼んでいます。)

小学生世代にとって大事なことは、バレーボールの楽しさを教えること、しっかりとした基礎技術を教えること、チームスポーツを通じた社会性を身に着けること、とかだと思います。

連盟のガイドラインにも明記されています。

しかし、一部の指導者は、目の前の勝負にこだわり、暴言や暴力など当たり前のようにやっています。

こういった形なので将来を期待される選手であっても、中学は別のスポーツをやり始めるというのはザラにあります。

バレーボール協会は、本当に日本を強くしたいなら、こういった指導要綱を無視したブラック指導者をなくさないといけないし、「根性論」なくしたほうがよいです。(僕が見学に行ったチームはめちゃくちゃ時代遅れでした・・・コーチや監督も指導方法勉強しろよとか思う・・・)

監督の顔色をうかがって、プレーする選手の顔は忘れられません。
ギリギリのところで、ミスを恐れ、挑戦できない。安全策をとる。

ひょっとすると、日韓戦最終の石川選手への連続トスへの配給や、それを決めきることができなかったのは、こういった小学生のころからの育成に問題があるのかもしれないと感じた今日この頃でした。

選手が悪いのではないのです、大人が変わらないと、今後のバレーボール界は変わっていかないと感じました。

益子直美さんの素晴らしい活動

元日本代表の益子直美さんが素晴らしい大会を開催しています。
クラファンでも、益子さん人の想いがつづられています。

この大会の理念は以下になり、それを実践しています。

1.参加する子どもたちが最大限に楽しむこと。
2.監督(監督、コーチ、保護者)が怒らないこと。
3.子どもたちも監督もチャレンジすること。

3つの理念をもとに参加する子どもたち、保護者、指導者が楽しく思い出に残る大会になると共に大会を通じて少しでも小学生のスポーツ環境が良くなり、明るく、輝く未来に向かう事を願っています。子どもに対しての暴言、暴力、体罰の撲滅をめざし活動していきます。


自分が過去に受けた指導に疑問を感じて、それを下の世代に絶対に引き継がない。それを行動にしているっていうのは、本当に素晴らしいと感じました。


ここまで長文を読んでいただきありがとうございました。

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