わきまえてはいけない。子どものこと。

私のICT教育に関する最近の連続投稿に、メッセージをくださるICT教育推進の関係者の方がいらっしゃるのですが、皆さん、心配しておられるのに、オフレコなんです。

今の日本では、まるでこのことについて意見を言ってはいけないかのようです。誰かが子どもたちの健康を心配して声を上げなければなりません。

どんな使い方をすればいいのか、すべて同じでいいのか、どんな年齢の子ども、どんなタイプの子どもは大丈夫で、どんな環境に置かれた子どもは気をつけたほうがいいのか。どんな機器ならいいのか、どの位、休みを入れればいいのか。使用前、使用後に何かすればいいのか。

もし安全ならば、どうして他の国は子どもの利用に規制をかけているのか、教えてほしいのです。

国によるICT使用に関する規制

Schleicher, A. 2019b. Helping our Youngest to Learn and Grow: Policies for Early Learning. OECD. in
秋田 喜代美, 野澤 祥子, 堀田 由加里, 若林 陽子
保育におけるデジタルメディアに関する研究の展望
東京大学大学院教育学研究科紀要 巻 59,347-372 2020-03-30


杞憂であればいいんです。ICT教育への動きを止めるのかって言われますが、早急に、場合分けや条件づけをして、安全を確保してくだされば、進めていただいていいんです。ICTの可能性を追求することには意義があると、もちろん私も思っています。今の学校の問題を解決すること、あるいは日本の社会を良くしていくこと、これらにICTが寄与できることは確実にあると私は思っています。

でも、子どもは、子どもの健康は、同時に大切にする必要がありませんか?
子どもの発達に不可逆的な影響を及ぼしたとしたら、それに対して、大人たちはいったい何をしてくれたのかと後に問われたら。

検索してみたところ、いろいろな研究がすでになされています。上記の研究は、参考になるでしょう。また、下記の研究からは、他の研究に検索を進めていくことができます。研究は研究としてそこに置かれるのではなく、リアルとつながって実践への工夫につなげなければならないと私は思います。

https://www.nhk.or.jp/bunken/research/domestic/pdf/20190201_11.pdf



誰か、私を、子どもの様子に不安になっている親たちを、教員たちを、医師たちを、カウンセラーたちを、安心させてください。


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