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梅林は教室みたい

青空の下の満開の梅を見て感激したその後。

四角い枠で囲われた梅林は
一つの教室みたいだと思ってしまう。

既に葉が茂っている木もあれば
まだちょっと芽が膨らんだくらいのもある。

日当たりのせいではない。
北側でも真ん中でも、茂っているのもある。



同じ区画の中である。

気になって一回りしてみたら
どうも枝の切られ具合も関係ありそうな気がしてきた。

梅切らぬ馬鹿 とかいうそうだけれど
細い枝を何か所も切られていたり
ずいぶん太いところを切られていたり
いろいろなのである。


何故か梅林の中に咲いていた

新入生の教室を思う。人間の。
早熟な子もいれば
おっとりのんびりした子もいるだろう。

よくよく見守れば
いろいろ傷を負っていることもあるだろう。
スペクトラムの中にいる子もいるだろう。

木とは違って心の状態は見えないから。


子どもも母親も
教師も大事にされない国である。


引退者にできるのは祈ることだけ。



満開の時


(0233)

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