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もう一枚の子どもの絵

深刻ではない話。

黒い雨に降りこめられた家から母子で出奔し、
下の息子は保育園に入った。

たぶん年中だと思うのだけれど、
遠足の絵だと言って一枚の絵を持ち帰る。

丸が三つ描かれた絵。
中を塗りつぶしてもいない。
青と灰色と、黒(だった気がする)

「何これ」
と聞いたら
おにぎりとリュックと、石なんだって。

なんと斬新な。

後からいろいろ聞いたら
保育園は教育機関ではないので
「最後まで丁寧に描きなさい」的な指導はしないのである。
しかも
描けたら外に遊びに出て良いということで。
いろいろ省エネだったらしい。


次男と同じ年の女の子は
早い時期に字を覚えて、お手紙交換をしていたそうだ。
「字を覚えないのか」と聞いたら
「あいつらが覚えているからいいんだ」と言った。
突っ込みどころしかなかった。


あいうえおの表は貼っていた。
昔、友人が
「とんぼのか とか言うのよ」と嘆いていたことがあったが
同じ思いをちょっと味わったりしたのだった。

粘土が好きで
よく畳に練りこんでいた。


今日はコミケに出品(?)する側で行っている。




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