見出し画像

最初に読んだファンタジーは「ゲド戦記」だったかもしれない

最初に読んだファンタジーは、と問われたら、
思い出せないのである。
広い意味では、「龍の子太郎」だってファンタジーだろうとも思う。

坪田譲治の童話だって、十分ファンタジックだった。
  (どんどん大きくなるびわの実の下で蛙(?)が番をしているとか)
そういう少し不思議な話が好きだったのだろう。

藤子不二雄は、SFを「すこしふしぎ」と言ったそうだけど。

「十五少年漂流記(二年間の休暇)」が大好きだった。
それからドイルの「失われた世界」や地底探検の話。
HGウェルズの「タイムマシン」

小松左京の作品もそこそこ読んだと思う。
もともとSFは大好物だった。

最初に「ファンタジー」ということを強く意識したのは
「ゲド戦記」だった。
魔法を使える男の子が、魔法使いの弟子になり、
魔法学院に行き、「影」に追われ、また追いかける。

その後 グウィンに関してはSFも読んだし
ファンタジーと呼ばれるものはかなり読んだのだけれど。
なんとなく、
ファンタジーの「私の」一番は、「影との戦い」なのだった。

図書予算の多い学校の図書館担当になると
ファンタジー作品を棚三、四段分買ったりした。
ちょっと「推し」が強かったかも

お勧めファンタジー をプリントにして配ったこともあった。
今思えば、とても押し付けがましかった。



おまけで言ってしまうと
原作ファンである私は
ジブリの「ゲド戦記」は認めたくない。

一巻目と三巻目のエピソードを適当にさらって しかも
王子に親殺しをさせるなんてとんでもない と思ってしまう。
「原作」だと名乗らないなら良いけれど、とも。


いい年をした今頃になって
ファンタジー好きも、そこまで一般的ではないかもしれない
と知って、ちょっとびっくりしていたりする。
どれだけ周りが見えていなかったんだか。
気づかないふりともいうか。


さいはての島 ではない。


(0167)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?