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【旅日記】ムクティナートからアンナプルナベースキャンプへ

今回は、アンナプルナサーキットの最終目的地であるアンナプルナベースキャンプまでの日記です。

エベレストは、紛れもなく世界最高峰。ただ、観光化が進みお金を積めば比較的誰でも登れます。一方で、アンナプルナは違います。

標高 8091m 死亡率40%でまだ200人も山頂に立っていません。

この山への憧れからこの地を選んだところはありますよね。

では、日記に入っていきましょう。

アンナプルナ

(出典:地球の歩き方 ネパール)

9月11日
まずいチーズトーストを食べてムクティナートを出発

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天気は良好。
すでに高度順応が完了した上に、標高が下がるのでとても楽。

ずんずんと下る。
同じような風景が続く。

今日の目的地は、ジョムソン

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標識や地図を確認しながら進む。

あと2時間ほどのところで水が切れる。
楽な道と思って水をいつもより少なくしていた。

川沿いを歩いていたこともあり、風の通り道となって立っていられないほどの風がたまに吹く

これが続くと水がないし体力的にやばいな、と思っていたとき、

道が消えた。

文字通り、道が消えた。

僕が迷ったわけではなく、道が消えたんです。

どこかに道があるかと期待してあたりを探索するも、道はない。

あるのは崖。

どうする?

1時間半ほど引き返せば小さな村があった。
しかし、下ってきたのだから、戻るのは上り。

体力は限界、水はなし、食料はクッキーが少し。
荷物は25kg。

どうする?

先へは進めないのだから、どうやって引き返すか?だ。

ここでビバークして、体力の回復を待って翌朝引き返すか?

いや、そもそも水がない。

じゃあ、今すぐ引き返すか?

いや、この荷物をもって引き返す体力はない。

詰んだ。

でも考えて思いつく。
荷物をおいて引き返せばいいやん。

ということで、貴重品だけをもってゆっくり引き返す。

汗が、ほとんどでなくなる。汗が乾いて塩がザラザラし始める。

1時間ほど歩き、なんとか前のルプラという町へ到着

宿に向かうも、誰もいない。。。

「へ−ルプ」と叫ぶ。叫ぶ。叫ぶ。笑

おばさんが顔を出した。

水をもらい、事情を説明する。
標識と地図通りに進んだら、道がなくなって、荷物をおいて引き返してきた、って。

荷物を回収したいので、ポーターを雇う。

リンゴ農家のおじさんが1500ルピーで引き受けてくれた。

少し休んで、荷物をおいた場所へ

同じ道を戻ろうとしたら、そのおじさんが、
「こっちのほうが近道だ」というので、
川を渡ってあるくあるく。

結局、めっちゃ時間かかって、荷物へ到着。

背負ってもらってルプラへ。通常のルートを進む。
やはり、川を渡るのはミスったと思っていたようだ。

あるきながら色々話したが、育てているりんごは、
フジという日本の品種らしい。

それと、スノーレオパルドがたまにいるぞ、ということも教えてくれた。

そして、やはり荷物が重いので2000ルピーでもいいか?と言ってきた。
いいよ、と伝えて、1時間半ほどでルプラへ

宿に到着。

着いたと思ったら、3000ルピーでもいいか?と言ってきた。

もうめんどくさいので、いいよ、ということにした。

宿の人が、おじさんを説教していた。笑

ルプラの宿には、チベットの歴史を研究しているパリ大学の教授が滞在していて色々と教えてくれた。散々な一日だったが、とても楽しい夜だった。

9月12日
前日の疲れが取れず、ルプラからジョムソンまで行って、少しいい宿に宿泊。
出発の際、りんごおじさんが青りんごをくれた。笑

ラーメン、ポテチ、コーラを買って、食べると、なんだか気分が悪くなった。

夜は、焼きそばとモモを食べた。ケチャップで味を調整すれば、だいたいなんでも食べられる味になる。

9月13日
ジョムソンから、バスでタトパニへ。

9月14日
タトパニからゴレパニへ
この辺の町は、パニがよくつく。

この日は、1100mから2800mまでアップする日。
結構しんどい。途中で雨も降ってきて、8時間ほどかかってゴレパニ到着

夜は、これでもかという量を摂取し就寝。

となりに座っていた台湾人が体調不良に陥ったようで、薬をあげた。

9月15日
本格的に雨季の影響を受け始める。
タダパニという町へ向かっていたところ、
標高2800mあたりで、キャリケースを引く中国人女性と出会う。

しかも、サンダル。

どういうことだろう、と思いながら追い越す。

9月16日
タダパニからチョムロンへ
今まで歩いていたのは、ハードだから観光客が少ないルート。
チョムロンからはツアー客が目立ち始める

9月17日
この日も雨、5日連続の雨となる。
チョムロンからドヴァンへ向かう。
お客さんが多いので道が整備されていて、石段が増える
これが逆にしんどい。

9月18日
ドヴァンからマチャプチャレBCへ
日記によると、部屋の前でタンを吐きまくる人がいたらしい。
あんまり覚えていないが、タンやツバを吐きまくる、ゴミはポイ捨て、うるさい、
ネパールは嫌いだなぁと思っていた感覚は覚えている
この日は、日本人4人と出会った。

9月19日
マチャプチャレBCからアンナプルナBCへ。1時間半ほどで到着。
天気は良くない。

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アンナプルナは結局見えないかもなぁとかちょっとあきらめモードに。雨季だしね。
前日に会った日本人にも会う。
もうアンナプルナは、見られそうにないから引き返すそうだ。

夕方には、すこし雲が消えて、夕日に照らされるマチャプチャレが見えた。

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これで良しとしよう、と思った。

夕食を食べて就寝。

が、しかし、

夜中に目が冷めてトイレへ向かう。
トイレは部屋の外の共同トイレ

外に面した廊下を通る。

ふと山の方を見ると、認識できない何かがある。

ハリボテのような、なにか。頭が、「何である」と認識していない。

よく目を凝らして認識しようと努力してやっと、

とてつもなく大きな山、アンナプルナだ、ということがわかった。

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トイレを済ませ、カメラと三脚を持って走り、撮影へ

それからものの20分ほどで雲が出て見えなくなる。
「大丈夫、呼ばれている」と感じた。

9月20日
翌朝、霧が晴れていた。
雨季が明けたようだ。

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美しい山だった。

満足して下山。

一日でチョムロンまで引き返す。

9月21日
チョムロンからランドルンまで下り、下界の都市ポカラへ行く日

道中、シワイのほうがいいと言われ、予定変更。

言われた道を行くと、道が崩落している箇所が、3つ。
「落ちたら即死」とつぶやきながら突破。

この先の道は、だいじょうぶか?と確認して進むも、
崩落。崩落。崩落。

なんやかんやありながら、シワイにつき、バス確保。

ガタゴトとポカラへ到着。

夜は、韓国料理をいただき、満足して就寝。これから数日は休憩だ。


ということで、アンナプルナサーキット編終了です。
アンナプルナは本当に美しい山でした。また行きたいなぁ。。。

後半は雨続きで写真少なくなりました。笑
まぁ仕方ないんですけどね。

最後までお読みいただきありがとうございました。
次回は、エベレストトレッキング編です。

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