【3,感想文】暫定的ポスト 今村仁司2000『交易する人間』講談社選書メチエ

著者について:今村仁司 1942−2007 東大教授
労働と暴力の2つを主題にした社会哲学的論考を執筆。

著書名: 交易する人間 贈与と交換の人間学
本書の目次:
プロローグ
第1章 「〈社会的〉なもの」とは何か
第2章 交易の構造
第3章 交易としての労働
第4章 交易としての贈与
第5章 神話的想像の動学
第6章 人間学の基本問題
第7章 「人格的所有」論
第8章 資本主義の誕生
エピローグ

どんなことが書かれているか?
人間存在の前提としてある相互行為(交換)を「交易」として表現し、その根底に「贈与」を据える。
我々は生きていく上で、交換(本書中では広義に交易というワードを使う)を行います。それを軸として社会を形成しているわけですが、その原初的な行為を指す「贈与」とは何のか、その前提にあるものは?贈与と社会の関係は?どのように資本主義へと転換していったのか?そのようなことが描かれています。
全体的社会的事実という、事象の重層的多面性を指すワードをイメージできると文章全体が理解しやすくなると思います。

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