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季節の養生

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養生担当  ”のぶ”  こと千葉宣貴です。

今回の記事はあなたが季節の特徴を把握したうえで、理にかなった行動を選択できることが目標です。

購読者の皆さん宜しくお願い申し上げます。


はじめに

大前提として日本は四季に応じて気候や旬の食べ物、生活様式などが変化していきます。

以前の記事でも書きましたが、
養生は変化に対応して心身をニュートラル(中庸)に戻す行為です。

そのために「季節の変化」を知るところから始めましょう。


日本の四季


日本には春夏秋冬があります。
季節が移り変わるということは、ふたつの季節が混在している時期もあります。
それを『土用』といいます。土用を含めて季節をみていきましょう。

季節

土用の共通事項表から「土用」は暦上4回あり、この時期は五行の「土」である「脾」を養う行動が必須になります。

また『土は万物の母である』『土は四行を載せる』といわれます。真ん中にいる司令塔。サッカー選手で例えるならイニエスタでしょうか。

下記の図をご覧ください。

土中心
土を中心にした五行

「脾」の負担を減らす行動

  • 専食

  • よく噛む

  • ダメ濃い味

  • ダメ脂っこい

  • ダメ冷飲冷食

  • ダメちょこちょこ食い

  • お菓子は少なく(特にチョコ) etc...


「脾」を養う健脾の食材 = 甘、平性

  • 山芋

  • 牛肉

  • 黒豆

  • 枝豆

  • じゃがいも

  • サツマイモ  etc...


*一般的には「土用の丑の日」として認知されているのではないでしょうか。今年の夏は7月28日だそうです。うなぎを食べましょう。

春の養生

『春三月、これを発陳という』

『素問』四気調大論篇第二


『春一番』『春爛漫』など風にまつわる季語が増えますね。

陽気が増えてきますし「ぽかぽか」「ふわふわ」判断力や集中力が低下しやすくなります。

それは東洋医学的に春が『発陳』の季節だから。

万物が芽生えて古いものを発します。

その『発陳』をおこなうには、充分な血が肝に蓄えられていることが大前提です。その蓄えられた血は心の力を借りて経脈を流れます。
そうしてからだの各組織ををめぐり栄養します。

つまり、春は血を活かす養生がカギです。

ここでステップを3つに分けます。

  1. 血をつくる

  2. 血の消耗をおさえる

  3. 血を巡らせる

1.血をつくる

まずは、脾の機能をひきだします。

気血津液を後天的につくる中心はあくまで「脾胃」です。
上記で土用について述べましたが、春でも同じように養生するようにしましょう。

また、気血津液をつくるのは睡眠時

個人差はありますが、23時には布団に入り7時間前後は睡眠をとりましょう。

*心の陽気を高めるにも脾でつくられた気血が必要です。

2.血の消耗をおさえる

→血は肝に蔵されています。肝が主る部位の負担を減らしましょう。

  • 目の使い過ぎをさける 

  • 過剰な運動量はさける 

  • 酸味を食事に取り入れる 

  • 瞑想や呼吸法で平常心でいる

  • w-up、c-downを十分におこなう etc...

3.血を巡らせる

→ 血は心の力を借りて経脈を流れます。心の機能をひきだしましょう。

  • 日光浴をする 

  • 愉しめるイベントをつくる

  • 苦みをとりいれる(ゴーヤ、お茶など)

  • 低負荷の持続的な運動をおこなう(散歩など) etc...

夏の養生

『夏三月、これを蕃秀という』

『素問』四気調大論篇第二

草木が生い茂るように、精気が旺盛で万物を上昇させる要素をもっています。

養生の面では熱を上昇させすぎること、上昇させる血が不足することを対策していきます。

血の不足の対策は前述したとおりです。
ここでは「熱を上昇させすぎる」ことへの対策を説明します。

  1. 経脈の陰気をつよめて熱をコントロールする

  2. 熱や陽気を下におろす

この2つになります。

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