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肝の養生 ~ 現代社会では必須です ~

こんにちは! 養生担当  ”のぶ”  こと千葉宣貴です。
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今回は 肝の養生 をお伝えします。

購読者の皆さん、宜しくお願いいたします。

はじめに

「肝」は、労働やストレスとたたかってくれています。

気血津液のなかで最もかかわりが深いのは「血」です。

血は労働やストレスで消耗されてしまうため、血の変動が肝の状態を決めるといっても過言ではありません。

また、婦人科系の不調にも通じるので世の関心が大きい分野に深くかかわります。

この記事の目標は現代の健康の悩みは「肝」「血」にかかわりが深いと知ることです。

 肝の基本 


ここでは肝の基本を学ぶということ以上に、自身の生活で「肝をいためてる習慣」をみつける視点で読んでみてください。


性質

肝は五行で「木」

木は土(脾胃)や水(腎)から栄養をもらい、上向きや外側に伸びていく植物です。つまり、肝は外側にエネルギーの矢印が向いていることが心地よく伸びやかに感じる臓です。

肝は「春」

「春三月、これを発陳という」

(『素問』四気調大論篇第二)

五季の「春」についてです。
陳はからだの古いものを指します。そしてそれを外に出すことが発陳です。

肝は春に旺気するため、肝の精気には「上昇」「発散」するはたらきがあります。

肝と「血」

「肝は血を蔵す」

(『霊枢』本神篇第八)

肝は血を蓄えておく貯蔵庫のような役割があります。
肝に血が十分に蓄えられていると「上昇」「発散」する力が増します。

*血は心の力を借りて経脈を流れてからだの各組織をめぐっています。


肝と「魂」

「血は魂を舎す」

(『霊枢』本神篇第八)

魂は肝の積極的な性質のことです。
そこで、精神や肉体が疲労すると血が不足してしまいます。

「営衛と俱に行きて魂魄と飛揚し、人をして臥するも安ずるも得ずして善く夢みしむ」

(『霊枢』活邪発夢篇第四十三)

営気(魂・肝)と衛気(魄・肺)と一緒に気血が上昇します。

そこで気血が上昇して肝に帰ってこないと眠りが浅くなったり、夢をみたり寝言をいったりします。

血の不足だけでなく血の出し入れが重要になるということです。


肝は「将軍の官」

「肝は将軍の官、謀慮これより出づ」

(『素問』霊蘭秘典論篇第八)

「志にありては怒となす」

(『素問』陰陽応象対論篇第五)


五志の「怒」についてです。

謀慮は積極的に考えを巡らしたり物事の計画を練ることです。
また集中力もかかわります。

つまり、肝の精気が虚すと集中力の欠如考えがまとまらないイライラして怒りっぽいなどが目立つようになります。

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