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【ちょっと昔の世界一周】 #26.1 おまけ
本編はこちら
宿のこと&バンコクでの最後の日々です。
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店長に教えてもらった宿はカオサンから道を挟んだ場所にあった。
常に人で溢れているカオサンロードとは違い、少し、いやだいぶ人や明かりも少なく静かな場所。
以前の私ならば出来るなら通らないでおこう。そう思えるような路地。
そんな場所にもグイグイと行けるようになったことを考えると、成長しているようだ。
薄明かりの中に〝Guest House〟の看板が見える。
どうやらここで間違いないようだ。
受付にいたお婆さんに値段を聞くと、150バーツ(約450円)でツインの部屋が空いている。
店長に聞いていたとおり安かった。
ビエンチャンでタカダさんと泊まった宿と同じぐらい。
とはいえあの時はシェアしたので本当ならば倍の値段。
さらにここはバンコク。
周囲の環境を考えても安い方である。
部屋を確認するともちろん値段相応だが、特に問題はなさそう。
交渉も成立し荷物を置き、カズさん達の元へ向かった。
*****
カズさん達と別れ、宿に戻りぐっすりと眠り朝を迎える。
安いとはいえ、何も問題はなかった。
しいて言えば、シャワー中に備え付けの鏡に映る背後の壁にずっとヤモリがくっついていただけで、カオサンロードも近く過ごしやすい宿だ。
イタリア行きの飛行機は明日の夜。
それまでは自由である。
せっかくなので観光でもしようかと思い、明日は出発までの時間に間に合うように〝カンチャナブリ〟のツアーに行ってみることにした。
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内容は知らないのだが【戦場にかける橋】という映画の舞台。
行けばなんかあるだろう。そんな気持ちで申し込んだので、実際に街を見て回るのは今日が最後。
とはいえ、何かするわけではない。
食べ歩き&まったりである。
唯一、観光らしいこととして【タイ式マッサージ】に行ってみる。
痛い・気持ちいい…
なんともいえないがスッキリしてまた街をぶらつき一日を過ごした。
一日の最後は以前も食べたパッタイの屋台。
変わらずいつもの兄弟が元気よく作ってくれた。
翌日、ツアーに参加するためにチェックアウトし荷物を預かってもらう。
早朝出発の為、以前のように旅行会社が開いていないこともあり今回は宿にお願いする。
盗られてはいけない貴重品だけは持ち歩き、あとはどうにでもなれ!の気持ちで預け、ツアー開始。
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私の英語力&教養の無さもあり、正直言って『う〜ん…』といった内容だったが、収穫もあった。
ラオス、カンボジアと旅してきたこともあり私の旅人としてのコミュニケーション力は相当上がっていたらしい。
物売りの人たちは当然グイグイ売り込んでくる。
しかし、実際に売れないことは百も承知。
その様子を見てカタコトの英語で冷やかしてみるとのってくる。
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気持ちが若いのか、精神年齢が近いのかのどちらかである…
ガイドの英語も分からなければ、書いてある説明文も理解できない私にとって、こうやって会話をすることがとても楽しいことだと気づけた。
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ツアーも終わり、バンコクへ戻る。
宿で荷物を受け取り今度はいつもの旅行会社へ向かう。
空港行きのバスはまだなので、今度はそこに荷物を置かせてもらい夕食へ。
ひとまずアジアでの旅が終わりを迎える。
そんなこともあって少し贅沢するかと思い、気になっていた日本料理屋へと向かう。
海外でわざわざ日本料理なんて!?
以前はそう思っていたのだが、次にいつ日本(風)料理が食べられるかは分からない。
ならばチャンスは活かした方がいい。
そんなわけで、久しぶりの日本食(あくまで日本の料理である)を満喫し、空港へと向かうバスに乗り込んだ。
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