見出し画像

こいつはできる!1on1で評価を上げる意外なコツとは?

帰国後、記事を読んでくれた後輩から共感できるとメッセージをもらった。嬉しいものだ。その際「できる後輩の1on1」というテーマでリクエストをもらったので書いてみたいと思う。

海外出張の密かな楽しみ!?|のぶ/キャリアから得たものをアウトプットして若手ビジネスパーソンや学生さんに貢献したい (note.com)

結論、できる部下の1on1は「時間の経過を感じさせない」もしくは「時間があっという間に過ぎる」だ。世の中には1on1についてのセミナーや著書がたくさんあり、そこからはかけ離れているのかもしれない。素直にこのテーマに向き合ったときに出た回答がこれだ。

それでは「時間の経過を感じさせない」「時間があっという間に過ぎる」とはどういうことだろうか。シンプルに言えば「相手の状況に合わせて、会話を組み立て、ストレスのない時間を過ごしてもらう」ことではないだろうか。

日常業務において、1on1の機会は無数にある。マネジメント層ともなると会議が多く、加えて部下との1on1があるため、日中の業務は会議でつぶれてしまっているケースが多い。日々のタスクに忙殺されているのだ。その状況を踏まえて面談を組み立てることが効果的ではないかと思う。私自身が実践していることも含めながらまとめたので参考にしてほしい。

1)やるべきことに対する説明の準備
釈迦に説法ではあるが、自分が背負っている責務や課題に対して、進捗状況の共有および問題点や課題の共有ができる状態にしておくこと。また、「何かできることはあるのか?」という上司の質問に対してクリアに回答できることが望ましい。シニアマネジメントにもなると「So what?」を意識して話を聞いており”単なる情報共有”なのか”何か助けてほしいのか”ここを問われることになるだろう。ちなみに、私は1on1の前もしくは適宜、メールにて状況のUpdateを逐次実施している。これにより、上司の頭には多少でも情報が残る、かつ安心して仕事を任せることができるという評価につながる。最悪なのは急ぎの案件にも関わらずUpdateがないことだ。

2)自分が伝えたい/交渉したいことに対する準備
例えば、人事異動の交渉、プロジェクトへの参加、有給の申請など上司から承認を得たい案件についても思考を整理しておくことだ。実はこの案件は、交渉を失敗すると痛手となる。例えば「〇〇という部署に異動させてほしい」という希望はストーリーを意識して伝えなければ、単なるワガママとみなされてしまい、評価を下げる結果となる。よって、内容が上司からどう見られるのか?を常に考えながら準備すると良い。よって、準備というのは交渉したい事柄までにたどり着くストーリーや背景を考えることなのだ。例えば、人事異動の場合、異動希望の背景はもちろんだが、タイミング(人事異動を検討するじき)や自分自身がどう評価されているかも大切な要素となる。例えば、数字を達成した、ベストプラクティスで表彰された、などのタイミングも好機となる。

3)当日の組み立てを考える上での事前情報
最後にこの項目が最も重要ではないかと思う。上司と1on1をスタートした際、雰囲気や表情、言葉から上司の状況を分析することをお勧めする。「疲れている?」「急いでいる?」「月末が近く数字の進捗状況を気にしている?」「機嫌が良く、雑談が多い」などなど注意深く観察することで、当日の進め方を決める。そして、当日の状況を分析する上で、上司のスケジュール(誰とどんな会議をしているのか?)やエモーションな状況を把握しておくことは分析を助けてくれる。ここまでやってられるか!と言われるかもしれないが、私自身は「1on1の分析のためだけではなく、常に上司の状況を把握しておくことを心掛けている」ので負担になったことはない。ボスマネジメントができれば自分にとっての利益は計り知れないからだ。分析後、進め方をざっと頭で整理する。例えば、上司の機嫌が良さそうな場合「雑談に付き合う→こちらからも質問をして可能な限り盛り上げる→雑談が切れたらUpdateを簡潔に終わらせる→交渉したい人事異動の案件に切り込む」こういった具合だ。上司の状況に合わせると、自分が達成したかった目標まで到達しないケースが多い。その時は「別途時間をいただいて良いですか?」と切り込めばいいのだ。

1on1の目的を「自分の仕事を進めたい」と置くのか?「上司の評価も考慮して進めるのか」により、進め方は大きく変わってくると思う。どちらかを優先するというのではなく、両立させればよいと私は思っている。自分の仕事を進めることはもちろん大切だが、中長期的に上司からの評価を得られなければ自分のやりたいことを成し遂げることは不可能だからだ。

よくあるビジネス書の1on1とは異なるアングルから考察したため、異論反論もあると思うが、考えるきっかけになってくれれば幸いです。

この記事が参加している募集

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?