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解離性障害(DID)のトラウマ解決

普段、トラウマの解決をすることが
よくあります。

1人の人格におけるトラウマの解決は
比較的簡単で、問題を見つけられれば、
それに対する反応を変えるだけで
トラウマによる症状が出なくなります。

しかし、解離性障害の場合、
複数の人格があるため、
トラウマを解決しようと思っても
人格が入れ替わってしまい、
うまくいきません。

そもそも強い衝撃があって、
その痛みを回避するために人格が
生まれているので、
似たような痛みを感じると
人格が入れ替わります。

だから、トラウマへのアプローチを
始めようとすると、
怖いと感じた瞬間に人格が
入れ替わってしまいます。

その感覚を起こさないようにして
トラウマのケアをすることができれば、
トラウマは消失します。

実際に何人もの人格に対して
トラウマケアをやっていますが、
ケアを始める人格が、急に入れ替わって
逃げようとする瞬間に
こちらでブロックして
入れ替われないという現象」が起し、
逃げようと思っても動けない状態を
作ります。

ビックリ

このとき、びっくりする顔をよく見ます。
お決まりのセリフ「何をした?」
まあ、初体験だろうから
びっくりしますよね。

でも人格が入れ替われないのならば、
こちらの独壇場です。ト

ラウマの原因を見つけて
一気にアプローチし、
トラウマ症状が出ないようにします。

その結果、1つの人格が持っている
怒りや悲しみ、恐れなどが消失し、
冷静に話ができるようになります。

通常、解離性障害の人格は
現実の人間とは違った価値観や考え方で
生きています。

常識にとらわれていないと言ったら
良いでしょうか。

ぶっ飛んでいます。

それは明らかに、
傷つけられたことが原因です。

その傷がなくなれば、
怒ることも、悲しむことも、
恐れることもありません。

もちろん過去は変わりませんが、
ひどい目にあったと認識しつつも、
普通の人と同じように会話が
できるように変化します。

実際に、他人を完全拒否していた人格が
友好的な人格に変化した例もあります。

このケアを
その人の中にある人格の数だけ
繰り返します。
そうすると、各人格が持っている
思い込みが解消され、
まともに話をすることが
できるようになります。

統合については、
本人たちが望まないならば
やるべきではないと考えています。

1つの人格を1人の人間として扱い、
尊重することによって
友好的な関係は作りやすくなります。

どんな問題も、確率的に扱うのではなく、
一人ひとりの人格を尊重し、
話を聞いて、傷をケアしていくことが
とても重要です。

未来の話はその後です。


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