タピオカ祭り 岩村の陣
プロローグ
𝐾𝐴𝐼🥀🥖:https://note.com/mkki_/n/n9a43660061d3
「夏は日本いるよね?岐阜くる?」
そう言ってまだ1回しか会ったことのない素敵な友達を呼んだ。
岐阜にある小さな城下町でタピオカ屋さんをやるのだ。
地元の子、大学で知り合った子、岐阜に初めて一緒に行った子達と一緒に。
2019年の夏、まだ世の中が大きく変わる前。
大好きな友達たちと、大好きな町でお祭り騒ぎをしたんだ。
思い出に浸るのも束の間で
9ヶ月の振りの岩村。6人の中で一番乗り。
夜行バスの眠気も吹っ飛ぶ、爽やかな城下町の朝。
歩きながら心の中で、わあああ〜〜と2018年に初めてこの町を訪れた思い出に浸る。
園原さんのお家は、やっぱり散らかっていてかわいい。
家中に「洗濯してエライ!」「ファイリングがんばってみよう!」と応援メモを貼りまくった。かわいい。
そんなこんなで続々と今回のタピオカ仲間が到着し、明日のお祭りに向けてみんなで黙々と準備を進める。
タピオカ屋さんになる
世はタピオカブーム真っ最中。なぜあんなにも我々は、黒いもちもちに熱中したのだろう。
看板やらドリンクカップに貼るステッカーやらも、みんなでせっせせっせと作成。
タピオカ屋さんになるの、ちょっとウケる。
ダンボールで作った看板を持って、「タピオカいかがですかー!」と群衆に向かって叫ぶ。運動部で声を出すのに慣れていて本当によかった。
だがしかし、タピオカあまり売れず。
他にタピオカ屋さんを売っていたお店が人気すぎて、祭りの競争性の厳しさを知る。でも楽しかったからよし!
・・・
お祭りは地域の人で作るので、出店する私達も準備に参加。
何と花火も地域のみんなでお金を出し合ってあげているのだとか。
来年も花火を上げられるように募金の呼びかけを任せてもらえた。
ステージの上で台本を読むだけだけど、なんだか誇らしい。
自分の地元でもこんな経験したことないぞ。
これがカオスだ!
いよいよ日も沈んで来てお祭りもヒートアップ。
妖怪をふわふわさせるおじいさんや、小さな河童?を操るお姉さんが、異質だけど何だか楽しい雰囲気を作り出す。
写真だとちょっと怖いけど、動きはポップでかわいいの。
他にも民芸楽器?のマーチングバンドによる、地響きを起こすかのような迫力のパフォーマンスで会場がもっともっと盛り上がる。音楽の力ってすごい。
独特な担ぎ物がお祭り会場を練り歩く。
これは、投げ銭のパレード。お祭りを続けていくための募金をこうやって集めるのだ。斬新。
ちなみにこのセンスがありすぎる旗を振るのは、私達チーム タピオカに任せられた。旗を振りながら歩くだけなのに、めちゃくちゃハイになる。
これがハレのマジックか。
多分だけど、会場にいた人たちを見渡したところ、この季節は地元を出て行った人達も岩村に帰って来ている。
こんな楽しいお祭りがあったら、帰って来たくなるものな。
みんな大好き庭文庫へ
ストーリーに載せると必ず誰かから「ここどこ?」と聞かれる山の中にある古本屋「庭文庫」。
ということで、祭りの次の日みんなでやって来た。
もう言葉での説明はいらないくらいのユートピアだ。
何がいいかもっと具体的に知りたいって?
今は実際には行けない人も多いから、ぜひ庭文庫のInstagramを覗いてみて。
もしくは私のInstagramのハイライトや投稿でも、これでもかってくらい庭文庫の良さを語ってきているよ。
この時は、6冊の本をみきさんとももちゃんに選書してもらった。
やまとちゃんに合っていそう!と選んでもらった本は、やっぱり私にとってとっても面白かった。岐阜から帰ってきて、本を読むことで余韻に浸ったもの。
オープンしたばかりのHYAKKEIで
この時確か、HYAKKEIがオープンしたばかり。
使われなくなった町家をみんなでリノベーションして、レンタルスペース&シェアカフェとして生まれ変わらせた岩村の新スポット。
冷房は無いけど涼しくって、ちょっと薄暗い感じが居心地が良い。
この時来ていたふるさとワーホリ生はここが職場。
私も一日店長をやらせてもらったり。
みんなで撮った写真本当に楽しそうだな〜。
私的ハイライト
何度も岐阜に行っているけど、こんなに一気に友達が集まったのは初めてだった。
夜、みんなでピザ屋さんでご飯を食べて園原さんのお家に帰る途中。
電気の無い道で、みんなの後ろ姿を追いかけている時、なんて幸せなんだろうと思ったことをよく覚えている。
大好きな人達が大好きな町に来てくれて、みんなが仲良くなっていくのってこんなに嬉しいことは無いんじゃない?
またいつか、みんなで岐阜に行きたいな。
この記事が参加している募集
いただいたサポートは画材などに使わせていただき、もっとかわいい絵を描きます!!