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【勝手に人生相談 No.195】自分は子育ての失敗作?(奈良県・40代女性)

▼ご相談内容▼

母はよく私に「自分は子育てに失敗したから」と言います。

確かに若い時は心配もかけたことはありましたが、いまは安定な家庭を築き、母の望んだ高学歴ではないものの、学校での学びを生かした仕事に就いています。

けんかしても季節のプレゼントを贈る自分は、到底「失敗作」とは思えません。

どうしたら愚痴を減らし、気持ちに寄り添えるのでしょうか。
(奈良県・40代女性)

▼やまのぼ回答▼

 あなたを深く傷つける、お母様の非常識な愚痴など、取るに足らないことです。荒っぽい言い方で恐縮ですが、言いたいだけ、言わしておけばいいのです。

 一番大切なのは、あなたがあなたのことを、どう思うかということです。

 ところが、大きな大前提があることを、忘れないことです。あなたが、健やかに今日あるのは、献身的はお母様の子育てがあったからなのです。

 そのことについては、素直に感謝するべきでしょう。

 失敗作だったというのは、あくまでも、お母様の子育てに対する後悔であって、あなたの人格を否定するものでないのです。

 ところで、失敗作というのなら、成功作とは一体、どういった子育てのことを言うのでしょう。

 それは、あくまでも、お母様の理想とする子育て法が、ジャッジの基準になっているだけでしょう。

 客観的に見て、どんな子育てが失敗なのか、成功なのか、一概に言えないと思います。

 仮に、成績優秀な子どもに育ったら成功とし、あまり芳しくない成績の子どもになったら失敗だったとするならば、とてもお粗末な話です。

 人間の価値にとって、それは単なる一面だけの評価です。

 そんな、正解のない問いに、惑わされることなどありません。いまさら、変えられない過去を憂いても、どうすることもできないのですから。

 あなたは、あなたが信じる道を、ひたすら進めばいいのです。あなた独自が理想と掲げる「成功なる人生」をめざし、日々研鑽すればいいのです。

 そんなあなたの姿を観れば、きっとお母様は、あなたのことを「成功作」だったと、考え直されることでしょう。

 もっと、申し上げるならば、お母様があなたのことを、「成功作」と言わせるようになるのが、育ててもらったお母様への恩返しになると思います。


▼次回のご相談予告▼
 次回の【勝手に人生相談 No.196】は、島根県・10代男性のご相談です。
「何が宝か分からない」を、予定しております。

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