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【勝手に人生相談 No.196】何が宝か分からない(島根県・10代男性)

▼ご相談内容▼

「宝の持ち腐れ」ということわざがありますが、恵まれた環境で育ちながら、それをプラスに生かすための行動をしないまま大学生になりました。

例えば親からは「大学の図書館はいい施設だからもっと活用しなさい」とわれますが、ピンときません。

これまで「宝(恵まれた環境)」を腐らせすぎ、何が宝なのか分かりません。どうしたらいいですか。(島根県・10代男性)

▼やまのぼ回答▼

 「何が宝か」と、漠然と考える前に、まずご相談者の考えるべきことがあります。それは、ご自分はいったい何者で、何をどうしてどう生きていきたいのか、ご自分に改めて問うことから、始めてみましょう。

 10数年生きた経験を礎にして、現在のご自分があります。理想とする未来の自分に、いま何が必要なのかを考えることで、あなたの成すべきことが判ります。

 それが、あなたが追い求めなければならない、あなたにとっての「宝」になるのです。「宝」とは、絶対的なモノではなく、個人個人にとって、「宝」になるうるものが違います。

 つまり、親御さんが薦めるように、どんなに恵まれた環境であっても、ご自身が、その価値を認識できないのなら、宝でもなんでもありません。

 大学の図書館がどんなに立派でも、必要としない人にとっては、ただの入れ物でしかないのです。つまり、向学心に燃え、文献を漁る人にとっては、その図書館は「宝」なのです。

 だから、何も問題意識がなく、現状に甘えるような生き方から、脱却するのが、あなたにとっての「宝」を、見つけ出せる早道かもしれません。

 何から何まで親がかりの、いまの生活に別れを告げ、一人住まいを始めればいいのではないかと思います。


▼次回のご相談予告▼
 次回の【勝手に人生相談 No.197】は、東京都・50代女性のご相談です。
「自宅前の店が迷惑」を、予定しております。

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