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【勝手に人生相談 No.355】亡き母に寄り添えず後悔 (千葉県・60代女性)


▼ご相談内容▼

独身の60代会社員女性。

89歳で亡くなった母への後悔で苦しんでいます。

母はリウマチを発症し、薬を飲みながら生活していましたが、血液や心臓に異常が見つかって入院となり、間もなく亡くなりました。

母が亡くなる3か月前に私が大腸がんで入院し、退院した時、年老いた両親が迎えに来てくれました。

抗がん剤を打って私の体調が悪いときも母が家まで見舞いに来てくれたのに、「なんで来たの。来なくてもいいのに」と冷たく逝ってしまいました。

もっと母の気持に寄り添ってあげればよかったと悔やんでいます。

母が検査入院する際、電車で父とやっとの思いで病院に行ったと後で聞きました。私はなぜ会社を休んで行かなかったのか。

家族で私だけ死に目に会えませんでした。

一周忌が終わっても泣いて悔やんで苦しんでいます。

千葉県・60代女性

▼やまのぼ回答▼

 人生は選択と後悔と、その修正でできている。

「その修正でできている」が、やまのぼ のオリジナルです。

というのが、私が人生相談をやるようになって、会得した人生訓です。

 人はその時々に、最高と考える選択をします。でも、その選択が、間違っていて後悔することも、たくさんあります。

 でも、人生の醍醐味は、その後悔を糧にして、人生航路の羅針盤を修正することができるのです。

 過去は過ぎ去ったものです。過去へ戻ることはできません。

 あなたのお母さまに、寄り添えなかったという後悔は、お母さまへの深い愛情からにじみ出で来るものです。

 過ぎ去った日々に戻って、寄り添ってあげることはできませんが、その後悔を糧にして、よりお母さまを愛しく、思い出してあげることが、お母さまにたいして、なによりの手向けになると思います。

 あなたが、お母さまとの思い出に費やす時間と共に、深い後悔は少しずつ浄化されていくと思います。

 有名な言葉で、「人は二度死ぬ」と申します。本当の死と、亡くなった人が誰からの心からも忘れ去られる時に、もう一度の死が訪れるとの意味だそうです。

 人生は選択の連続で、多くの後悔もしますが、その修正もできるのです。

 お母さまのことを、誰もが忘れ去っても、あなたがいつまでも、お母さまを慈しみ続ける限り、後悔の修正はできると信じます。

 

▼次回のご相談予告▼

 次回の【勝手に人生相談 No.356】東京都・50代女性のご相談です。「20代娘をベタベタ触る夫」を、予定しております。

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