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CMモデル時代の思い出話しましょう(後編)

👈前編も読んでみたい!

 モデルになりたては、数えきれないほど、オーディションに落ちまくり、凹んでばかりでした。でもいつの日か、テレビの中へ入りたい!という気持ちを原動力に、頑張っていました。

 そんなおり、A社医療保険の医者役のオーディションに参加することに。都内の某ビルの五階へ急ぐ。ところが、エレベーターを降りた、すぐ前のオーディション会場には、同年配の男性が、二、三十人たむろしているではありませんか。

『オイ!オイ!皆さん!医者役のオーディション!?』

 一瞬!降りたばかりのエレベーターに飛び乗って帰ろう!と思いました。あんな時、どうも皆さんの方が適役に見えて、私なんか出る幕がないと思うのが、常識人だと思いますけど・・・。

A社 医療保険 テレビCF より(当時、<徹子の部屋>の前で、頻繁に放映されていました)

 そうこうするうちに、いよいよ、私の番がきました。

 一応、白衣が用意され、ハンディカメラで撮影されながら、面接担当者の質問に応える方式でした。「先生!どうでしょう?」という相談が飛んできました。「先進医療が充実していますからご安心ください!」とかなんとか適当に応えた私。

「なかなか頼りがいのあるお医者さんミタイです!」という好評を得て、辛うじてパスしました。後日、聞いたところでは、「先進医療」というキーワードが、A社の医療保険にリンクしていて高評価だったらしいのです。

 でも、そのころA社以外の生命保険会社の代理店業務を手掛けていましたから、「先進医療」という言葉がスンナリと出たというのが、種明かしです。それにしても、聴診器ひとつで医者らしく見えますよね~~~。

 この時の現場スタッフは、かれこれ百人程度いまして、その間を颯爽(?)と、カメラ前に進み出るときの快感は、今でも忘れていません。
皆さんの目線が刺さる音が、アチラコチラでしておりましたっけ! 

 さらに、通販カタログにも、度々掲載されました。当時、撮影スタジオがJR神田駅前の銀行横を入ったビルにあり、数か月通っていろいろなシーンに参加させていただきました。

N社 通販カタログ より(ただし、本誌はもちろんカラー刷り)

 大雑把な商品説明と衣装が用意されており、ポーズとか表情はモデルに任され、スタッフと和気あいあいに、創り上げていました。もちろん、ワンシーン撮るのに、何枚も何枚も丁寧に撮りましたっけ。

 朝8時に入って、お昼は倉庫みたいなところで、ロケ弁で済ませ、夜7時ごろまで頑張って、雀の涙程度のギャラでしたが、結構楽しい撮影現場でした。あ~~懐かしい~!

 トップ画像は、O社 製薬会社のテレビCFに参加した時の画像です。

 ところで、「手タレ」ってご存じですか?
パーツモデルの一種であるハンドモデルを「手タレ」と呼びます。

 トップ画像をよく御覧ください。電子体温計を持っている指は、やまのぼ の指です。でも、私は足の方がもっと自信あります!どなたか?出演依頼いただけませんでしょうか?

 近々、後期高齢者の老人役にと、再挑戦を目論んでおります!その節は、テレビでお会いしましょう!

 実のところ、撮影裏話の方が、もっとオモシロイ話が多いと思いますが、長話は敬遠されますので、次回の機会(続編でも?)にさせていただきます。

 ご清聴ありがとうございました。


CMモデル時代の思い出話しましょう(撮影秘話 No.1)👉


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