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オリジナル小説@やまのぼ

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<この続き>がどうしても読みたい!と読者を魅了する、連載小説が書きたい! そんな若い頃からの夢に、挑戦続けている古希過ぎた爺さまの小説集です。
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#オリジナル小説

【読切掌編小説】とろろ蕎麦 (4026字)

「セフレなの・・・」洋子は、周りに憚り言葉を切った。  さらに、私の顔色を窺いながら、「…

やまのぼ
9か月前
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【連載小説】母娘愛 (30)

👈 前回 (29)より読む  張られた立ち入り禁止の帯が、裕子の腰辺りに鬱陶しく纏わりついてく…

やまのぼ
11か月前
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【連載小説】母娘愛 (29)

👈 【連載小説】母娘愛 を 初めから読む 👈 前回 (28)より読む   新幹線99号は、ほぼ定刻…

やまのぼ
1年前
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【連載小説】母娘愛 (28)

👈 【連載小説】母娘愛 を 初めから読む 👈 前回 (27)より読む  前回 (27)までのあらすじ👇…

やまのぼ
1年前
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【連載小説】母娘愛 (27)

👈 【連載小説】母娘愛 を 初めから読む 👈 前回 (26)より読む   恵子はテーブルに出しか…

やまのぼ
1年前
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【連載小説】母娘愛 (26)

👈 【連載小説】母娘愛 を 初めから読む 👈 前回 (25)より読む 【連載小説】母娘愛(25)話…

やまのぼ
1年前
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【連載小説】母娘愛 (25)

👈 【連載小説】母娘愛 を 初めから読む 👈 前回 (24)より読む  8月1日。いよいよ、本番の日が来た!  広島県庁前。午前9時。玄関前のロータリーの植え込みに掲げられた、県旗はだらりと、無風状態に甘んじている。それを見上げる山岡は、額の汗を右手の甲で拭いながら言った。 「今日も暑うなりそうじゃ!抜かりのないように頼むでぇ!」手分けして、車から機材を下ろす、スタッフたちに激励の声を飛ばす。 「ハチゲンの迎えは?」「すでにこちらへ向かっとる!いま携帯に連絡が入った

【超短編小説】分(その1)#140字小説

部屋が片付いていないと機嫌が悪くなる妻の性分。結婚当初は、痘痕もエクボと愛情で丸め込んで…

やまのぼ
1年前
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【超短編小説】定(その5)#140字小説

「剪定に伺いました」「ただいま住職は禅定中でして」応対に出た妖婦に、絶句する植木屋。定評…

やまのぼ
1年前
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【超短編小説】定(その4)#140字小説

「課長!これでいいでしょうか」斎藤が稟議書の下書きを見せた。私はそれを斜め読みし、肯定も…

やまのぼ
1年前
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【超短編小説】定(その3)#140字小説

杓子定規に応対する若い店員に、定年過ぎのオヤジが切れた。「物も言いようで角が立つ」と言わ…

やまのぼ
1年前
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【超短編小説】定(その2)#140字小説

私の「定期落としましたよ」との声かけで、妻と交際し始めたのは半世紀前のこと。何をどうして…

やまのぼ
1年前
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【超短編小説】定(その1)#140字小説

定時で帰ると言って出かけた夫だ。日付が変わっても帰宅しない。また、浮気の虫が這い出してき…

やまのぼ
1年前
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【連載小説】母娘愛 (24)

👈 【連載小説】母娘愛 を 初めから読む 👈 前回 (23)より読む  20時、広島駅で飛び乗った、新幹線のぞみ64号東京行は、三連休の最終日とあって、家族連れでほぼ満席状態だった。裕子は予約していた窓際の席にたどり着くと、やれやれと瞼を固く閉じる。  のぞみ64号は、東京行きの最終便なのだ。  そして、睡魔が襲いかかる前の僅かな時間に裕子は思う。やがて、目覚めたときには、母とのい諍いのすべて、何もなかったことのように、忘れてしまっていたいと。  母の愛情に満たされ