見出し画像

守護神の運命。

サッカーでいうゴールキーパー。野球でいう抑え投手。しばしば、いずれもチームの“守護神”と言い表される存在である。彼らの特徴は「守る」ということはもちろん、「守って当たり前」と思われていること、とも言えそうだ。たとえば、スポーツニュースのハイライトなんかで取り上げられやすいのは、得点のシーン。守護神が取り上げられるのは、失点したシーンや「まさか」のプレーが見られたシーンであるように思う。

地域おこし協力隊となって、約3ヶ月。宮城県美里町の場合は会計年度任用職員として委嘱されており、いわば僕らは町の職員である。そんな中で、まさに役所が、住民たちから“守護神”のような扱いを受けていることに気づかされている。なんというか、「役場ありがとう」と感謝されているようなコミュニケーションは少なく、「役場はやって当たり前」。反対に「何してくれてるんだ」「しっかりしてくれよ」と、何かしらの“エラー”が見つかったときに、ここぞとばかりに叩かれる印象が感じられる。

すると、そりゃ職員たちの“守備意識”も高くなるよなあ、である。誰しもクレームなんて受けたくないし、その対応で普段の仕事にタスクが上乗せされるのだ。少しでも“失点”を防ごうとする気持ちは、容易に理解できる。

という中で、僕たち協力隊に求められているのは、“得点”だ。これまでの役場では成し得なかった、新たなプロジェクトを実現すること。守備意識が高いチームにおいて、その攻撃性を発揮すること。これが、なかなか簡単ではない。でも、やらなくてはならない。というか、やるためにここに来ている。そのバランス感覚を意識しながら、なんとか自分の思いかたちにしていきたいと思う。


みたいなことを、毎週更新しているラジオでも喋りました。よかったら耳だけお貸しください。


いつもいつもありがとうございます〜。