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いい地域に必要なもの。

あこがれのライター、古賀史健さんのきのうのnoteで以下のような言葉があった。

自分のやってる仕事に、誇りを持つこと。自分の所属する組織に、誇りを持つこと。そう思えるだけの組織をつくり、仕事をつくること。誇りってことばは少し仰々しいけど、いい仕事にそれは欠かせないものだと思うのだ。

(2023/10/11『いい仕事に必要なもの。』)

まったくもってそうだなあと共感した次の瞬間、地域もまさに同じではないかと思った。いわゆる「いい地域」とは、いったい何なのか。地域おこし協力隊としてそれをずっと問い続けているけれども、そのカギは「人」にあると信じているけれども、僕にとって「誇り」が本質的な部分に近いと思えている。シビックプライドという言葉も生まれているが、宮城県美里町に住んでいる人や、そうでなくとも関係性を持つ人が「美里ってたのしいな・おもしろいな」と思えることこそ、いい地域と呼ばれるための土台になる気がするのだ。

僕はここまで協力隊として1年半ほど活動してきて「愛着」という言葉が気になっている。町内の人にも町外の人にも、美里に愛着を持ってもらうこと。そのために移住・定住促進事業やコーディネート事業、コミュニティ事業、グッズ事業などに取り組む構想がある。ひょっとしたら「誇り」は「愛着」の先にあるイメージだろうか。

そのヒントは、やはりコミュニケーションだ。先日は移住・定住促進事業の一環として、岩手県遠野市へ先進地視察に行ってきた。そこでは農業体験や宿泊に限らず、街歩きやサイクリングなどといったさまざまなコンテンツが用意されていた。たとえば商店街を歩く「まちぶら」では、地元の方のガイドのもと老舗の豆腐屋さんや和菓子屋さん、またそれだけでなく近頃オープンしたというカフェやブルワリーを巡る。すなわち、地元の人とコミュニケーションを取れる、そんな地域性を活かした機会が多くあったのだ。

そして、そういった地域の人たちはとても活き活きとした顔をしていた。自分や地域にまさしく誇りを持っていたのを感じたし、僕たちもまた遠野を訪れたいと思った。農泊体験のオーナー夫妻との関係性ができたのだから尚更だ。そのカギを握るコミュニケーションを設計できるよう、これから自分がしっかりと地域を見つめながら行動していきたいと思っている。

いつもいつもありがとうございます〜。