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地域おこし協力隊としてのコラム。

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2022年4月から着任している地域おこし協力隊での活動を通じて、感じたこと・考えたことを綴っています。
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#コミュニケーション

伝統とオリジナリティ。

地域おこし協力隊の3年目のシーズンを迎えている今、ふと自分が退任した未来のことを考える。町の1期生の隊員として着任し、町民や行政職員との理解ある関係性をイチから築いてきた。もちろん今なお任期中であり、その道すがらではあるものの、自分なりに下地をつくってきたそれなりの自負はなくもない。 徐々に隊員の数も増えてさまざまなコミュニケーションが生まれているけれども、これまで僕たち1期生が出会ってきた人々との関係性はどうなるのだろうと、なんだか気になる自分がいる。つまり、僕と出会い地

口を結んで社交辞令。

僕は来年の3月、地域おこし協力隊の任期である3年の期間を満了する。現在は2年目のシーズンで、ここまでもっとやれることはあったなと後悔や反省はありながらも、それも含めて我ながら充実した日々を過ごしている。何より、このまちの活動的な人々と出会いを重ねられていることが大きい。 その出会いの中には、僕の未来を案じてくれる人もいる。協力隊を卒業したその先の仕事は現時点でなくて、これから事業をつくるなり働き口を探すなり、それなりの行動が求められている。すると「オレは大村くんにこんなこと

SNSのスピード感。

話が早く進むよなあと思う。たとえば僕と、僕のSNSを見てくれている人が会話をしたときの話だ。 別に毎日顔を合わせていなくても、あるいはメッセージツールで綿密なやりとりをしてなくても、「こないだTwitterであんなこと言ってたよね」「Instagram見てると休日もいろんな地域に足を運んでるんだね」などと、リアルで再会したときにも話が進んでいたりする。いきなり“その続き”から会話が始まるのだ。まずは僕のSNSをチェックしてくれていることに敬意と感謝を表したいのだが、僕も普段

町を広めている手応え。

僕の地元、宮城県美里町はマイナーである。いきなりざっくりとした断言としたが、たとえば同じ県内の仙台市や石巻市、気仙沼市などに比べたら、知名度はかなり低い。大型商業施設や映画館、テーマパークなんかがあるわけでもないため、宮城県出身の方からクエスチョンマークを頂戴する機会も少なくない。 ただ、この一見するとゆゆしき事態も、僕にとってはひとつの魅力に思えている。地方で生きることに興味を持ったここ1〜2年は、オンラインのコミュニティに参加したり、またさまざまな地域へ実際に足を運んで