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gucchon
伝統とオリジナリティ。
地域おこし協力隊の3年目のシーズンを迎えている今、ふと自分が退任した未来のことを考える。町の1期生の隊員として着任し、町民や行政職員との理解ある関係性をイチから築いてきた。もちろん今なお任期中であり、その道すがらではあるものの、自分なりに下地をつくってきたそれなりの自負はなくもない。
徐々に隊員の数も増えてさまざまなコミュニケーションが生まれているけれども、これまで僕たち1期生が出会ってきた人々との関係性はどうなるのだろうと、なんだか気になる自分がいる。つまり、僕と出会い地域おこし協力隊とつながった人とは、今後の将来も時間や活動を共にできるのだろうか。もちろんそれは当事者たちの性格や相性も影響すると思うが、せっかくなら勝手ながら、長く続く縁であってほしいと思っていた。
しかし最近になって、僕が退任したことで途絶える関係性も、それはそれでアリなのではないかと思えている。たとえば僕がつないだ縁をまたちがった隊員が引き継ぐのは、協力隊のあり方として懐疑的である。僕たちはあくまで自分の興味やスキルをもとにして活動を広げていく、「個人戦」のイメージだ。前任の隊員の関係性をいわば伝統的に引き継いでいくのは、個人的に邪道である気がしてならない。
言うまでもなく、そのときに在籍しているメンバーが、彼らなりに町民や職員との関係性を築いていくだろう。そこには伝統への依存や強制ではなく、活き活きとしたオリジナリティやアイデンティティが溢れていてほしい。それを発揮してこその地域おこし協力隊なのだと、そう言っても過言ではない気がする。結局のところ僕は僕なりに、退任のタイミングが訪れるそのときまで、しっかりと活動するしかないのだろう。きっとそれだけで、十分なのだろう。
いつもいつもありがとうございます〜。