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医師と僧侶のカケコミ相談室 第3回 今、この瞬間を生き切っている?

脳神経外科医の道下将太郎と、京都「両足院」副住職の伊藤東凌が、みなさんからのお悩み・質問・疑問へ回答する「医師と僧侶のカケコミ相談室」。6月からマガジン形式での配信がスタートし、今回で2回目となります。

カケコミをはじめる経緯を語った2人の対談と、無料公開のQ&A、まだ読んでいない方はこちらからどうぞ!


6月、雨の季節です。ジメジメした日が続くと、体調を崩しやすくなったり、思考や感情も不安定になりやすいようです。みなさんは、どんな梅雨対策をしているでしょうか?

アプリ「InTrip」では、「思考を明晰にするためのアフォーダンスな環境づくり」という記事を、ちょうど今日(6月10日)配信しています。アフォーダンスとは、モノや環境が人に与える意味や価値のこと。例えば、きれいに整理整頓されPCが置かれたデスクは、「ここで仕事をする」という意味を私たちに与えてくれます。梅雨時期は不快指数が上がり心身が重たく感じるので、そんなアフォーダンスな視点を持って身の回りを整え、心身の働きを高めていきたいですね。

私はむくみやすい体質なので、運動をして汗をかき、体に湿気を溜め込まないよう心掛けています。そのためのアフォーダンスな環境づくりは、パジャマではなくランニングウェアを着て寝ること!朝目覚めて目にする自分の服装から、「起きたら即走る」という意味がビンビン伝わってくるので、今朝も無事走ることができました。

お気に入りのランコース。朝5時台、誰にも会いません

東凌さんと将太郎さんも、朝の自分時間を持つこと、朝日を浴びながら軽く体を動かすことをおススメしています。朝に自分と向き合い、一日のスイッチを入れる時間を持つと、心身が軽くなるのを実感できるので、みなさんもぜひ取り入れてみてください!

今日のQ&Aでは、心身が乱れていると感じた時のリセット方法も紹介しています。ジメジメモヤモヤしたとき、参考にしてくださいね。

Q1 「モラハラ」な人に、どう相対したら良いでしょうか?そもそもなぜ「モラハラ」な人になるのでしょうか?

Q2 「身口意」ができていないと気づいた時のリセットの方法を知りたいです。どこから手をつけていったらよいでしょうか。

Q3 人前で話すのがとても苦手です。克服するために色々試してみましたが、効果がありませんでした。どういう心構えが必要ですか?

Q4 余命宣告を受けた家族、友人とどう向き合ったらいいか、お伺いしたいです。



Q1
「モラハラ」な人に、どう相対したら良いでしょうか?そもそもなぜ「モラハラ」な人になるのでしょうか?

A1
「その人には現代的な倫理観、価値観が身についていません」東凌

モラハラの定義は、「倫理や常識を超えた嫌がらせやいじめなどのこと。パワハラと違い職権は関係なく、同僚や同級生同士、部下から上司に起こるケースもある」とされています。

相談者さんが具体的に誰からどんなモラハラを受けているのか分かりませんが、たびたび不快な言葉や態度があり、それによって精神的ダメージを受けている状態だと拝察します。

まず、なぜモラハラをする人がいるのでしょうか。倫理や常識を超えた嫌がらせをするということは、その人には現代的な倫理観、価値観が身についていないということ。ダイバーシティなど、近年当たり前になっている価値観を認知しておらず、差別的な発言や高圧的な態度をとってしまう。それは、その人の勉強不足、知識不足の現れでしょう。

部下を怒鳴り散らしたり、部活のときに水を飲むのを禁止したりするなど、今ではモラハラと認定される行為が、一昔前は当たり前のように行われていました。そんな古い価値観のままでいる人もまだ多いのです。

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