医師と僧侶と経営者 豊かに生きる人の共通点とは?
ウェルビーイング情報の発信元はどんな人?
7月、晴れた日はすでに猛暑です。先日、外気温35度の中トレイルランニングレースに参加してきた、「医師と僧侶のカケコミ相談室」編集長・よしみです。山を走って汗をかいた後の温泉、サウナ、水風呂、ビール。体の中身がすべて入れ替わったような爽快感!整いました。
「医師と僧侶のカケコミ相談室」は、ウェルビーイングを高めるアプリ「InTrip」の人気お悩み相談コーナーから派生したnoteマガジン。皆さんから寄せられた疑問、質問、お悩みに医師・道下将太郎と僧侶・伊藤東凌がお答えする形で、ウェルビーイングを育む知恵、望む人生を実現するための具体的な行動について毎週お伝えしています。
ウェルビーイングとは、心身ともに満たされ、社会的、経済的にも安定した良好な状態であること。「その人にとって究極的に良い状態」と表現されることも。究極的な良い状態!ぜひ到達したいです。
そんなウェルビーイングを実現するための情報発信をしているのは、どんな人達なのか。そもそも、情報発信をしている本人たちがウェルビーイングな状態でなければ、その情報役に立つの?本当に使えるの?と感じてしまうでしょう。
そこで今回は、医師と僧侶と経営者(InTrip代表・成瀬勇輝さん)のウェルビーイングな共通点について考察してみました。
共通点①「心身、社会・経済的にも満たされていて幸せ」
まず1つ目の共通点は、3人ともウェルビーイングをすでに実現していて、心身ともに満たされ、社会、経済的にも安定しているということ。
脳神経外科医・道下将太郎は表参道で自身のクリニックを経営し、「薬や手術に頼らず健康に生きるためのサポートをしたい」という志で予防医療の普及に努めるだけでなく、トップアスリートのメンタル・ヘルスサポート、納得して最後の日を迎えるための死のプロデュース、美容医療、健康を増進するレストランメニューのプロデュースなど、取り組んでいることが幅広過ぎてご紹介しきれません。先日インスタをチェックしたときはアパレルのモデルをやっていました!そんなお声が掛かるのも、日頃から食事や運動に気を配り、筋トレに取り組み体作りをしているからこそですね。本人のInstagramで活動内容と充実の日常を発信しておりますので、ぜひ覗いてみてください。
僧侶・伊藤東凌は、京都・建仁寺の塔頭寺院「両足院」副住職で、坐禅・瞑想指導、経営者や企業のウェルビーイングメンター、エグゼクティブコーチも務めています。さらに、現代アートと日本の伝統を繋ぐさまざまなイベント、アート展などを手掛けて新領域を開拓中。著名人との対談やイベント登壇も多く、禅の叡智を現代に活かす知恵を発信し続けています。
東凌さんとは3年程のお付き合いになりますが、やはり活動が多彩すぎて、全貌を把握しきれておりません。趣味のサ活(サウナ活動)関連のお仕事もしているそうで、どんな内容なのか気になります。
「すでに自分は十分過ぎるほど幸せです。残りの人生ではたくさん挑戦をしていきたいです」とおっしゃっていたので、今後も活動範囲が広がっていくのでしょうか。プライベートではご家族を深く愛し、娘さんたち=女性がイキイキと輝く社会の実現を目指すお父さんでもあります。
InTrip代表の成瀬勇輝さんは「連続起業家」と紹介される、才能あふれる若き起業家。世界各国を旅した経験を生かしてライフスタイルメディア「TABI LABO」を立ち上げ、トラベルオーディオガイドを作成する「ON THE TRIP」を経営し、バンをオフィスにして日本中旅して回っています。オンラインミーティングのたびに「今日は佐渡にいます!」「長野の山を眺めながら話しています」といった具合で、私の成瀬さんのイメージはスナフキン。
最近パパになり、赤ちゃんを抱っこしてオンラインミーティングに参加することも。場所と時間に縛られず、自由に豊かに暮らす新世代のノマド的生き方を体現しています。
3人ともびっくりするほど精力的で活動的ですが、「もっとビッグになってやる」(昭和)的ながつがつした感じではなく、平和で穏やかなムード。
私は子どもの頃から人の発する空気感に敏感なタイプで、トゲトゲした波を発している人の近くにいると自分も落ち着かなくなってしまうのですが、東凌さん、将太郎さん、成瀬さんとお話すると心が落ち着きます。それは3人の安定した波が伝わってくるから。
共通点②「謙虚で物腰が柔らかい」
皆さんとても安定していて穏やか。経営者や成功者と言われる人は、人を引き付ける魅力やリーダーシップがあるけれど、強引だったり周囲から恐れられているというイメージがありませんか? 昭和の伝説的な経営者の伝記や逸話はそういうエピソードが多いですし。昭和生まれの私は、キレたり怒鳴ったりする上司と働いた経験も豊富です。
けれど、令和時代の豊かな人々は違います。威圧感やおごったところがなく、ナチュラルな雰囲気。言葉遣い、声のトーンも柔らかく、こちらの話をしっかり聞いて、「それいいですね!」「ありがとうございます、助かります!」など、肯定的、受容的な受け答え。指示や命令で人を動かそうとするのではなく、他者から学ぼうという姿勢で、敬意を持って接します。
東凌さんが「豊かに生きるためには倫理観を高めることが必要」と言っていました。一瞬で地球の裏側まで情報が伝わる現代、自分の利益だけを追求したり、人を叩いたりしていると、「あの人とは関わりたくない」と思われて、信用も人脈も失ってしまいます。
内面を磨いて人との繋がりを育てることが、豊かさや幸福感に直結するということが、医師と僧侶と経営者を見ているとよく分かります。もちろん皆さん、それぞれに夢や野望がありますが(たぶん)、独断と力技で実現しようとするのではなく、調和と繋がりの中で一緒に豊かになっていこう!と考えているのが伝わってきます。
私の友人にも、産後起業して大成功している敏腕社長がいるのですが、仕事で繋がりのある人から、「お金になる」という取引を持ちかけられたそうです。話を聞いてみると、ほぼ架空の事業を立ち上げて補助金を受け取るような内容だったそう。法的にNGではないなど説明を受けて協力を求められたものの、それって何かのためになる? 誰かが喜ぶ? そう思いながら話を聞いていたら猛烈な胃痛に襲われ、丁重にお断りしたそうです。
「やっぱりね、真面目に正直に、人を笑顔にできる仕事が一番。胃が痛くなって体からもNGが出たし、自分のハートに嘘をつくようなことはしたくないと思った。お金を稼ぐのは大事だけど、中身が無いのにあるように見せかけたり、騙すようなことはできない」。そう話す彼女を改めてステキだと感じ、調和的な生き方をする人が結果的に豊かになる時代なのだと思いました。
共通点③「フットワークが軽い」
3人とも、本業のほかに新規事業の立ち上げ、執筆、講演、イベント開催、海外での活動、プロデュース業。多様性の時代とはいえ、これだけたくさんのことをするのはさすがに大変なのでは?と思うのですが、みなさんフットワークがものすごく軽い。慎重にプロジェクトを検討し、用意周到にして、悩んで練りに練って動き出すのではなく、「面白そう!やってみよう」「いいですね!では来週はじめましょう」このくらい軽快なノリです。
以前、東凌さんがカケコミ相談室のQ&Aで「挑戦と期待の重量を軽くしてください」と話していたのですが、「この挑戦に失敗したら終わりだ」「期待通りにいかなかったら立ち直れない」と考えてしまうと、なかなかスタートを切れず思い切った行動がとれません。反対に、たくさんのチャレンジをして、上手くいったらいいな!とワクワクしつつ執着しないでいると、斬新なアイデアを試したり大胆な決断もできる。真剣に取り組むけれど深刻にはならず、何より楽しんでいるとストレスや負荷が小さいのでしょう。
①心身、社会・経済的にも満たされていて幸せ
②謙虚で物腰が柔らかい
③フットワークが軽い
この3つが、ウェルビーイングを実現している医師、僧侶、経営者の共通点です。
改めて、軽やかな時代になったと思います。軽やかな意識で人と繋がり、フットワーク軽く行動することで心身の豊かさを実現できる時代ですね。
私は今40代半ばですが、子どもの頃や学生時代は1つのことだけ頑張ることや、辛くても我慢して耐えることが美徳とされる社会背景がまだ色濃かったように思います。軽くなって、ずいぶん生きやすくなりました。
ある企業経営者は、「何かを始めるときは、それをやったことがある人に相談したほうがいい。やったことがない人、実現できていない人に聞いても、それは無理だ、リスクがあるからやめたほうがいいと言われるだけ」と言っていました。経験が無いことはアドバイスができないし、未知のことに不安を感じるのは人間の本能ですから、どうしても「やめておけ」となりがちなのでしょう。
これ、とても分かります。私は50代で160キロのトレイルランニングレースに出るのが目標なのですが、大抵は「えー!なんでそんな大変なことするの?」「意味が分からない…」と言われます(笑)。けれど、経験者に話を聞くと「やってみると案外いけるよ」「事前にやっておいたほうがいいことが3つあって…」という具合に、実現するための後押しとアドバイスをしてくれます。
ウェルビーイング実現のために、すでにウェルビーイングを実現している医師と僧侶の話をぜひ役立てて下さい! そして、「あなたにとって究極的に良い状態」を手に入れてください。
「医師と僧侶のカケコミ相談室」では、豊かで満ち足りた人生を実現するための新たな視点、具体的な行動の提案を、毎週Q&A方式でお届けしています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?