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1人法人 2期目振り返りと葛藤

iPhoneのパーソナルモードをオンにしてみた。
前まではちょこちょこ使っていたけれど、いつからか来た連絡へ即レスするためにも使わなくなっていた。久しぶりに深呼吸をした気がする。

ゆっくりと自分や会社を振り返る機会を持とうとか
noteを書こうとか思っていたけれど思考がまとまらないし
まとめる時間をつくることすらもったいなくて?ぱっと起きてから体の電池が切れるまで頭も体も走ってみた。
GWは延長線ののち5月7日の朝4時に終止符を打った。

2024年5月末をもって設立した会社の二期目が終了する。
いままで会社という生き物、特に自社を観察したことなんてなかったからいろんな気づきを得たここ数日。
忘れやすいぼくのための備忘録を。

目標値の達成?ショート?

そもそも売り上げ目標なんて考えて動いていなかったのでショートもクソもなかった。よくもまぁこんな状態でやってこれたね!と皮肉たっぷりの手捏ねハンバーグが作れそうなくらいだ。
結果としては年600万程度の売り上げ。

役員報酬は16万円にしている。元々はもっと少なくしていたけれど生活の中で払うものが払えなくなったりしたので今期はこの額。
意外と暮らせている。だからかな?とも思った。
売り上げ目標を考えていなかったのは、特に売り上げが上がらずとも生活ができる状態が確保できたと思っているからだと気づく。

それに気付いたからといっていくらを目標にしよう!
ということはイメージができず、話があれば売り上げが上がるだろうし
話がなければ売り上げが上がらないだろう。
と、今この瞬間までそう思っていた。

はて、目標金額とはどうやって決めているものなのか?
一旦置いといて他を振り返ることにする。

案件について

PM(プロジェクトマネジメント)を主軸に案件を受託している。
いわゆる進行管理を担当していて、目標やプランに対してコスト・スケジュール・リソースを管理するお仕事。

案件なんてかっこいい言い方をしているけれど、2024年に入るまでは基本的には常時1個で稼働しているだけだった(カッコワルイ)。
プロジェクトが落ち着いたら別の現場、また別の現場と渡り鳥。
建築→IT導入→通信→物流→メーカーと一体どこへ向かっているのか、話がもらえる方へと飛んでいた。

案件規模を振り返った時に、会社の売り上げをベースに考えると
大・中・小=0:0:10
なんだと思う。なんだと思うっていうか小でしかない。

一応案件規模という言葉から連想しているのは以下の通り。
大型案件:年間で億レベルのプロジェクト
中型案件:年間で1000万以上のプロジェクト
小型案件:中型未満

中型以降の免許はどこにいったら取得できるのだろうか。

とはいえ、良かったこと

渡り鳥をしながらも、
興味がある方向へ初めて自分で少しずつ進んでみた2023年。
そして迎えた2024年、初めて紹介以外で仕事を受託した。
いま振り返ってみるととてつもなく嬉しく、自分史上とても大きなことな気がした。

知りたいものに関われて、その道を先に歩いている人たちと一緒に遊べて、その上でお金をいただけるというのは、文字に書いてみると儚くて少し醜いけれど、ぼくにとっては貴重なことだ。
もちろん、バリューは出すことに尽力する。

ただ振り返って気づくのは、この動き方は別に個人事業主でもいいんじゃないか?ということ。個人と会社の人格が同一になっていることに気づく。
ぼくの興味や行動がそのまま会社と連結している。
それなのに自分の名前とは別の名前がついた生き物であるかのように振る舞っていることにとても違和感を感じた。

違う名前なのに同じ。とっても変だ。
これなら別に個人事業主と変わらない。

ほかに1人会社をしている人がいればどうやって運用しているのかを聞いてみたい。一緒にならないものなのかな?

どうして法人立てたんだっけ?

そもそもを振り返ると「やってみたいから」というだけだった。
大学卒業後、最初は商社に入った。商社ってのは英語だと「winner」だなーなんてくだらないことを言って飲んでいた。
そんなぼくは小さい頃から周りが選ばない方を選びたがる性格だったもので、当初周りにいなかった起業というものをしてみたくなった。たったそれだけだった。

そこから色々あって結局設立したのは2022年6月。
起業という言葉には生意気さや勢いや憧れなど、いろんな感情があったけれど、現実的には紙を出すだけだった。

そんな気持ちで設立したものだから、MVVと言われるような
会社の理念や方針もないままここまできていた。

考えるのは、いまなのかもしれない。
なんとなくそう思った。

会社という生き物の在り方

会社にはWALKONAIRという名前をつけた。
理由は「ごきげん」という意味の慣用句だったから。

プロジェクトを進行する上で、クライアントやチーム、自分ももちろん、関わる人が全員ごきげんだったらいいな。
仕事をする上で大事にしていることだったから。

そこから名付けられた生き物をどんな形に育てていきたいか、
これを考えることがMVVかもしれないし、
売り上げ目標を決めることなのかもしれない。

仕事と稼働率

最近のぼくがごきげんに仕事をできているのは、
上記の通り、興味がある分野で仕事ができているから。
もらえる話は全てをやりたいし、全てを吸収したい。
とにかく面白いと思えるものに関わっていたい。

そんなことを思っていると、稼働率はほぼ200%に近い。
起きたらスイッチが切れるまでキャッキャと仕事して、スイッチが切れたら寝る。ランチはおにぎりをレッドブルで書き込む毎日。
「自分のランチは変なのかもしれない」
そんな疑問視が生まれる機会を経て、脳内検索候補にでてきた
『もしかして… 限界?』

限界なんてないさ!
そう即答する自分がいるけれど、確かにこのままいったらジリ貧であることも感じ始めた。
どれだけ面白いものに関わろうと・創ろうとしても両手から溢れるものが出てくるだろうということ。気持ちより先に体が壊れてしまうだろうこと、そして意外と心も壊れかねないこと。

面白いと思うものをもっと創りたい、関わりたい。
そう強く思った時に初めて「自分だけでは無理だ」ということに気づいた。

少し反省

という妄想を広げながらもどこか冷静な自分に出会う。
関わっている案件数やプロジェクト数が増えてきたからと言ってそれは実力ではないということ。

一般的に、関わる案件数が増えれば、もちろん売り上げ金額は伸びるだろう。だけど、ぼくが求めるべきはそこではないことを心が訴えていた。
そしてふとした瞬間にその心に出会った。

関わっている案件数ではなく、コミットしているものの数。
それを増やすことが大事だということ。

仕事が楽しくなって、嬉しくなって、ついついなんでもやります。
そんなことになるのは27年間の自分を振り返れば明白だ。

だからこそこれからの自分が気をつけるべきことは、
何事に手をあげるのは良いけれど、手を挙げることに責任を持つこと。
そこを忘れてはならない。

面白いものを創っていくために

もっともっと面白いことに飛び込んで、挑戦して、関わって、
生み出していくためには自分1人では足りない。足りなくなる。
自分が倒れるかもしれないし、一番嫌なのはやったら面白い!ということがやれないという事態だ。

では仲間を作れるのか?
社員を雇用することを考えてみる。

年齢や職能はわからないけれど、一旦、月収30万円とする。
その場合どうだろう…
月額で役員報酬16万+社員30万円=46万円
年間で552万円が必要になってくる。
備品や通信量や諸々を含めたら、売り上げ600万だと足りない…
これがショートか…これがショートだ!
足りないことに気づいてなぜか楽しくなってきた。

そして書き出しながら気づいたことが、
面白いものに関わっていくだけでなく、自分が面白いものを創っていく!
そう考えた時にも、自分1人じゃ無理だ。
だってデザインもプログラミングも言葉もかけない。
そんな僕がアイデアと勢いをもとに何か創っていくとしたら…
発注が大前提だ。

発注するに至っては能力に対するお金も、
やることによっては材料費や申請費用だってかかるだろう。

そんなことを考え始めたらお金なんてなんぼあっても足りない!
ということに気づき始めた。

そして気づいたのは、何かを生み出していこうと思った時のお金使い方の一つに会社を経営するということがあるのではないだろうか。

会社のこれから

いろいろ気づいてきたところで
正直に、自分がすぐに人を雇うことは難しいことには嫌でも気がついた。

目立つ実績も、突飛な能力も、潤沢な資産も、強固なつながりも
”いまのところは” 何もないから。
別に富や名声が欲しいわけではないけれど、そういうわかりやすいものが何もないから。一緒に働くことにメリット?というか魅力があるのかがわからないから。

だったらどうすれば?
そんなことは正直いまはわからない。
ただ「面白い生き物だ」「気になる生き物だ」
そう思わせる魅力を醸造していくことが必要だということがわかった。

一緒だとなぜだかごきげんになってしまう。
そんな組織をつくっていたい。
どうやって?
それはこれからのお楽しみ…!(たすけてー!笑)

ぼくのこれから

PM(進行管理)という仕事についても考えてみる。
一時期とても厳しく教えていただいたおかげで、どこに行っても動く(動けるように頑張る)ことができる。
ただ、ここから皮を剥けなくてはならない。ここ最近特にそう感じる。

ぼくの経験上では、PMという仕事は
オーナー・クライアント・上司の中で、すでに目標やビジョンがあった上でスタートする。それが達成できるプランを立てて進行し、リスクや遅延があるたびに改善をするのが基本。

この「すでに目標やビジョンがあること」という点にモヤがかかっていて、ウーーーという声で心が鳴いている。
未来の自分がどう思うのかはおいておき、今の感覚を書き殴ることにすると

クライアント絶対のワークって面白いのか?
そこを心が考えろって言っているような気がするんだ。

これが必要だから、必要そうだからやりました。
こうなりそうだったんでやっときました。

そうじゃない。それ以上の何か、something elseを出せ!見つけろ!
そうやってずっと叫んでいる。
打席を与えてもらっている今の間に見つけなければ、このまま変わらない。そういう漠然とした不安や緊張感がそばにいる。

書きながら思い出したのは
PMやディレクターとプロデューサーの違いを話してもらった時のこと。
今コストを払ってでもこうした方がいい!と提案すること、そのコストを払う判断をできるかどうか。それが大事だ。と

進行管理として関わるだけではない、
根本を見つめて「こうあるべきでは?」とか
「こうした方が絶対良くなると思います!」とか

未だ形のないものを創っていく時に "決められるかどうか"
そこなのかもしれないと思った。もちろん良くなる方にね。
判断するにあたっての経験、知識、つながりなどはぜーんぜん足りていないけれど、そこがPMだけのぼくから「ナニカ」になるための鍵であると感じている。

その決めるということが点ではなくて線であることも忘れないようにしたい。決めることがこの後どれくらい先まで作用するのか、作用させたいのか、何年先に花が咲くのか。
そんな未来予知みたいなところまで想像できたら、ぼくの世界はもっとおもしろくなりそうだ。


あとがき的something

書き始めてから気がつけば2時間くらい経っている。
体感はあっていう間だったのかびっくり。

色々書いてスッキリしたけれど”決められるように”チャレンジしていく中で、たぶん失敗したりもするんだろうな〜って。
でも一つ一つ胸が張っていけたら、そう思った。

あれ、そういえば結局3期目の目標金額決めれてなくない…?
何一つ数字が決められていないヤバい経営者がここに。
まぁ残りの5月で考えてみようか。うん。
そのための勉強もしてみよう。
頼んだ!未来の自分。

ここまで読んでくれた方がいたならば、心よりありがとうございます。
そしてここまで読み直した未来の自分へ、がんばれ。

これからもどうぞよしなに。


会社の振り返りなんてしたことないので、書くにあたって松倉さんのnoteを刺激に参考に書いています.
目指せ怪物. 妥当怪物. 遊ぼう怪物.

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