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『博士と彼女のセオリー』を観て…

『博士と彼女のセオリー』を観ました。

この映画は、理論物理学者のスティーブンホーキング博士を描いた映画で、
ホーキング博士が、ALSという難病を患い、
余命2年と宣告されながらも、
宇宙の全てを解き明かす方程式を導きたいという
研究への情熱を燃やし続けた記録が詰まっています。

前半は、病気を患う前のスティーブンが、
ケンブリッジ大学での学生生活を楽しむ様子が描写されています。

学校でのダンスパーティーにジェーンという女の子を誘って、
一緒に花火を観るシーンなど、
研究も、プライベートも、一人の学生として楽しんでいる様子が、
とても印象的でした。

ある日、ケンブリッジ大学の中庭を歩いていると、
突然視界が揺れ、目の前に写る景色がぼやけて、
足元からバランスを崩し、
そのまま真正面から倒れて頭を強打します。

周りにいた学生たちは、
何が起きたのかわからず、動揺していましたが、
びくともしないホーキングを見て、
心配そうに近くへ駆け寄ります。

そして、シーンは切り替わり、
学生寮にいる友人との雑談で、
余命が2年と告げるのです。

からかい半分で、スティーブンの元を訪れた友人は、
あまりに突飛なことを告げられ、
動揺を隠せません。

「またな!」

と作り笑いをしながら、
立ち去るのが精一杯でした。

スティーブンもまた、
自分の病気を受け止め切れず、
友人やジェーンと距離を置こうとします。

ですが、ジェーンはそんなスティーブンを見て、
一人で放っておこうとはしませんでした。

彼が満足に歩けない様子を見て、
以前の彼と明らかに違う様子を、
真正面から受け止め、
目に涙を浮かべながら、
それでも、彼と一緒に居ようとしました。

そして、スティーヴンは病気と闘いながら研究を続け、
ジェーンは、スティーブンを支え続けます。

手や足に力が入らなくなり、
身体を自分でコントロール出来なくなっても、
自身の研究を続けて、
世界にまで影響を与えていく姿は、
感動的なものでした。

後半につれて、
言葉の重みが増し、表情の繊細さにも特徴が表れ、
見ごたえのある映画でした。

興味のある方はぜひ!


それでは、また!

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