血が、汗が、涙がデザインできるか〜石岡瑛子大回顧展@東京都現代美術館。
昨今、こんな熱いメッセージを言う事ができるヒトは自分の周りにはいない。前はいたけど、もういない。もちろん自分も言えるほどあつあつではないし、20代のとき気持ちは熱さを持っていたが、年齢とともに人肌くらいの暖かさになってきた。
でも、この大回顧展を見るとクールでカッコいいの裏側にあるデザインへの熱くるしさを感じた。
石岡は1938年東京都生まれ。東京藝術大学美術学部を卒業後に資生堂に入社し、社会現象となったサマー・キャンペーン(1966)を手がけ、頭角を現した。独立後もパルコや角川書店などの数々の歴史的な広告を制作し、80年代初頭には拠点をニューヨークに移す。その後は映画やオペラ、サーカス、演劇、ミュージック・ビデオなど、多岐に渡る分野で活躍を見せた。
広告、ポスター、本の装丁、音楽、映画舞台などの衣装、ありとあらゆるデザインを手がけ、様々なトップクリエイターからオファーされ続けていた石岡氏。
手書きのアイディアメモや、ラフデザイン、絵コンテを見ると、文字や絵が今でも生命を持っているようなチカラ強さを感じた。
マイルス・デイビスのCDジャケットデザイン。
映画『Mishima: A Life in Four Chapters』(ポール・シュレイダー監督、1985年) プロダクション・デザイン
シルク・ド・ソレイユ
北京オリンピック
映画 落下の王国の衣装
これらはほんの一部。
常に見たことないものをつくろうと挑戦する姿勢はこれまでも、そしてこれからもデザインという世界に影響を与え続けるのだろうと思いました。
自分がクリエイティブという言葉を語るにはおこがましいが70、80年代のクリエイター達のぶつかり合うクリエイションを勝手に妄想しながら見た。今はPCや、下手すればスマホでもデザインするということが可能なのかもしれない。でも、当時の一つ一つアイデアや試行錯誤を重ねながら作るような、クリエイティブってこんな感じななのかなー、みたいなものを感じる事ができた。
どうしても
ラフをつくるにも文章を書くにも、PCやスマホで済ませがちだけど、まずは鉛筆で紙に書くことから、始めようと改めて思いつつnoteをスマホで書くNOW。
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