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グレースケールと自己肯定感と。

田舎山育ちの自分は、視力の良さは30歳くらいまでは自信があった。
カラーリストになっても自分は目がいいという自負をしていた。
今は、もうメガネがないとPCの文字が見づらいくらいにまで視力は落ちたが。

今朝、突然、色盲になり色が見えなくなった、


ということを妄想した。

どうやって、カラーリストをしていけばいいのか… なんて。

暗めなグレイをみてこれは赤かな?とか、薄めなグレイをみてこれは黄色かな?とか、認識できるのだろうかと、目の前の風景をグレースケールに変えてみる。

頭の中でしかできない妄想だ。

この時に問われるのは、その事を受け入れてポジティブに考えられるのか、という事だ。
仕事はどうしよう、できないんじゃないか。いや、これまでの経験を活かせばできるんじゃないかとか、色味と明るさは薬剤を見ればわかるしな、過去の履歴はデータを残しているしそれを参考に混ぜればいいだけだとか。

お客様が来て、帰るまでを想像してみると一つ、ハッとしたことがある。仕上がりの色を見て、「うん、キレイになった」「白髪もキレイに染まった」と自己満足できないではないか。

そうすると、仕事の意味とは何なのかという事を考えだす。働いてお金をもらうことはできるし、お客様に喜んで貰えることは色が見えなくても感じる事はできる。

がしかし、自分の仕事に対する満足感はえる事ができないような気がする。

キレイになって当然な仕事ではあるが,いつも内心「いい色になった」と自己満足している。いや自己評価している。この自己肯定感は働く上ではなくてはならないものだと思う。


てことは、色が見えなくなってしまっては,カラーリストとしてはダメじゃないかと思った朝。


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