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記録の為の旅行記〜果てしなく続く砂漠へ5


旅行記エピ5はまだ2日目についてです。

あれ、まだ砂漠につかないのか、

と書きながら思いつつ,ちょっとミントティで休憩。


モロッコではやたらとミントティでおもてなしをするらしく、絨毯を買ってしまった絨毯屋でもミントティを飲む。休憩と思いカフェに入ってもミントティ。


見た限り、覚えている限りでの、作り方。

たくさんのミントの葉を詰め込む。驚く程たくさんの砂糖を入れる。お湯を注ぐ。ミントを少しつぶすようにかき混ぜる。以上。

歩いて、汗をかいて一息つくときのミントティはさわやかで甘く,

慣れない土地を歩くので、脳みそと足の疲れをいやしてくれる。どうやら暑い地域では糖分を多く摂取するようだ。


フェズの旧市街を歩くときのガイドさんに言われたことがある。

「君はラッキーなときにきたね、ちょうど今日からモロッコはラマダンだよ。」

「ラマダン?」

無知で予習をしていない自分は?マークだった。早速、持ち合わせていた、地球の歩き方という教科書で調べた。


ラマダン
イスラム暦第9月、1ヶ月間もの間、日の出から日没の間「断食」として飲食を断つ。イスラム教徒にとって聖なる月とされている。断食中は、飲食を断つだけではなく、喧嘩や悪口や闘争などの忌避されるべきことや、喫煙や性交渉などの欲も断つことにより、自身を清めてイスラム教の信仰心を強める。

「え!」 
何がラッキーなんだ⁈
モロッコ人の言うラッキーという言葉の意味がもしかすると違うのかもしれないと思わざる終えなかった。


よくよく周りを見渡すと、カフェにいるのは自分だけで、しかも店員もやる気のない表情、もしくはただのどが乾いているだけなのか、うなだれるようにも感じた。


むしろ、だれも飲み食いできない状況では食べづらいし、飲みづらい。日本人的な意味合いで考えると「アンラッキー」以外の何ものでもない。


ただ、こちらがラマダンに付き合う理由は特になく、気にせず、むしろ「いいだろ〜」と言わんばかりにミントティを飲む事にした。


でも、うしろめたさはやはりある。

でも、でも、日没後、
人々は一日の断食の成功を祝うかのように集まり飲んで食べて騒ぎ始める。街のカフェもどこからともなく人が集まり始める。


この盛り上がりに入りづらい、日本人はまたある意味アンラッキーなのかもしれない。

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