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美容師の日常のこと

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髪の毛のことが日々、気になります。
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#美容室

「魂を込める」-リライトからの固定記事としての自己紹介です。

自分は美容師という仕事に誇りを持っている。 美容師でない方にとって、美容室は数ヶ月に1度行く場所でありライフスタイルのほんの数%の要素でしかない。(毎日鏡を見て髪の毛を触るという事で言うと、その要素としてはもう数%は増量できそうだけど。) 自分にとっては「仕事」ということでも、「好きな事」という事としてもライフスタイルのほぼ大半を占めている。好きな服をきて音楽を聞きながらお客様と楽しく会話して髪の毛をきれいにして喜んでもらえる。お客様が落としてくれるお金の一部が自分の生活

春は春らしく、柔らかくフンワリといかがでしょうか。

春はなんだかパーマをかけたくなります。 そんなパーマかけたいなと思っている方へ。 これまでにパーマをかけたことの無い方に読んでもらえるといいなと思います。美容師さんが読んでも、そんなのわかってるよ〜という記事です。 それはもっともっとヘアスタイルにはバリエーションがあって楽しみ方も無数にあるんだぞ! ということを知ってもらえたらなと思ったからです。 パーマをかけるメリットから話すと、 朝のスタイリングの時間が楽しくなります。 ボリュームが出ます。 雰囲気変わった

疑いを持って、ケチをつけるつもりでテイスティングすることにより、あらたな発見をもたらす。

試すものがあれば、比較してみる。 感想を先に持つこと、予想を立てることで、疑問や発見が塗布している時に浮かんでくる。要は剤に疑いをかけることで、ものの本質を見るような感覚である。 時に、どっちがどっちだったかわからなくならないようにカップの色をわけ、わかるように努める。 洒落た本を読むこの金髪ガールは見ての通り地毛がかなり黒い。 黒すぎるがためにパワーが求められ、ブリーチ力は試される。 シャンプー後の写真が下の写真になる。 右が従来使用しているもの。 左が試作品

ヘアカラーを決める時の大切なこと。視覚と言葉。

note記事をみていただいている美容師のお客様Kさんが来店。 以前、接客中にKさんと話していたことを記事に書いていて、それを読んだというリアクションを今日されたのでなんだか小っ恥ずかしい気持ちになった。 でもいじって頂けるだけでもnoteやってて良かったと思える。 そして今日帰りがけに、また読みますからね、と言われれば今日のことも書かずにはいられまい。 ✴︎✴︎✴︎ Kさん「川口さんはお客様にカラーチャート、見せますか?」 この質問は、なんだか懐かしい感じがした。

「師匠選びも芸のうち」、職場選びは大切ですよね。

スタイリストがいてアシスタントがいる美容室では技術を教える、伝えることがサロンの、そして美容師として未来への第1歩となる。 その場合はこの場所で覚えたことが自分の血となり肉となり、これから美容師として髪の毛を綺麗にしていく上で必要となる。これを怠ると10年後、20年後と先々で安定感のない技術で仕事をする羽目になるので、職場選びはきちんとしたいところだ。 落語家さんも言っておりました。 「師匠選びも芸のうち」と。 まさに どこで、誰に、何を教わるかでこういう技術職は仕

5年越しのヘアドネーション。

5歳の女の子がヘアドネーションのため、バッサリと髪の毛を短くカットしていた。 ドネーションすることはもう世の中では認知されてきていて、けして多いとは言わないが半年に数人はドネーションしている気がする。 ドネーションするには30cmは必要なので、ロングヘアの人は、ドネーション後ギリギリの長さのボブになる。かなり忍耐強く髪の毛を伸ばさないとドネーションするのことは難しい。 5歳でドネーションとなると、カットする前の毛先は生まれたときの髪の毛なのだろうか。そう思うと髪の毛が伸

思わず入れたデザインが企業カラーだったということは今日の反省点にしよう。

今日のサロンワークでも思いがけないお客様がブリーチのオーダーをしてきた。 思いがけないがくると、思いがけないカラーを提案してみたくなるものだ。 そうするとお客様も最後に思いがけない笑顔を返してくれる。 なので思いがけなくなりnoteに書いておく 今日のミキシングメッセージはこちら。 PB 6% 40MIN ROOTS→ENDS ACCSENT - M10 EG6 5:1 3%  ROOTS - N8 M8 MT7 G7 3:1:1:15% 2

ホームページリニューアル完了。

昨年の10月より始動し始めて、いろいろと試行錯誤しつつ、ようやくリニューアルを迎えることになりました。 窓口たるもの(自分) デザイナー&コーダーの方(お一人です)の方とやりとりをしつつ、社内スタッフともやりとりしつつ、あーしよう、こーしようなど間に挟まれるハムとレタスのようなサンドウィッチ状態は、続けば続くほどに水分をパンに吸収され中身は乾燥し疲弊していくものです。 少し意味もわからない例えで大袈裟に書きましたが。 これでいいのか、どうなのか、ありかなしか、どうある

毎日、毎試合、緊張感をもってやる。

染められた毛束はさまざまな色になり並べられて比較されます。 この色をのせるとこう発色する、この毛にはこうなるだろうという推測を叩き出します。 そんな時毛束を使って行うのがもっとも効率的です。味噌汁の味見をするのにどんぶりいっぱい飲む必要がないのと同じで、少しのけを使えば、どう発色するかを確認することができます。 濃さを確認し、 もうちょっと薄めかな、 もうちょっと、 もうちょっと と心の中でつぶやいているとこんな量になってしますので気をつけましょう。 ヘアカラ

口角をあげる。

口角を上げて、と言われてあげるのは容易なことではない。 写真を撮られなれているような人にとっては、なんて無い事なのかもしれないけど、普段自分の写真は撮られないぞ、とかたくなに拒む人はいざとなると自然な笑顔を引き出す事はできない。 自分が然りだが。 WEBサイトリニューアルにむけ、スタッフの顔写真撮影を行った。 昨今マスクの下にかくれた口元をさらけ出し、口角を上げる事はフィジカル的に表情筋を意識的に動かしていないとなかなか上げれないものである。 普段筋トレをしない人に

下がらないイス。

美容室イスは仕事を効率的にできるように上げたり下げたりできる。 多くの人は美容室にてこの上げ下げのアトラクションを楽しんでいる事と勝手に想像する。担当美容師の背が高ければ高い程、アトラクションの高度も高くなり、その他を見渡す事ができるのではないだろうか。 このアトラクションイスで仕事をするということは、腰痛持ち身長178cmの自分としては、これがなきゃ仕事ができないと思っている程に重要な環境条件である。 低い状態は腰を曲げる必要があり塗布する20分位の時間、腰を曲げた状態

昨今新卒者採用はいろいろと気を使うこともあるが、いい人材と出会いたいというのは今も昔も変わらないのであーる。

今年は採用担当として履歴書を新たに作成した。 趣味、特技、好きな事とその理由、気になる人物、弊社で働く事の意味など聞きたい事は盛りだくさんだ。 そこで、 昨今のLGBTの事もあり、性別を問う事はどうなんだろう、という疑問が生まれた。ネットで調べると最近は性別を書く欄をつくっていないという記事を目にしたが,実際のところ美容室における男女の判別的な部分はどう考えるべきなのか。 営業ベースで言うと、女性がいいとか男性が欲しいというよりは,人間性、社会性、協調性、キャラクター

ベーシック万歳〜その1

コラムというか、ショートストーリーというか… サロンで良くあるミーティング風景です。 あくまでフィクションですが,多くの美容室では問題となっている様な事ではないでしょうか。 時代の変化によって何を捨て、何を大切にしていかなければいけないのかを考えたいと思います。 ※※※ 美容人生において、初めて転職した。 たいして長くはない美容人生だが,たまたま見かけた求人広告でスタイリスト募集という記事を見かけてしまい、いつか東京で働いてみたいと事を考えていた二十八歳の自分は3

シャンプー中に天井を見ながら思った事。

うちのサロンでは、お客様からアシスタントのシャンプーがとても上手だと褒められる。これは本当に。それは、徹底的に教えるというのはもちろんのこと、先輩たちが自分たちはシャンプーが上手いということに自負している(過信ではないです)ことにも起因していると思う。いい影響が昔から引き継がれてきたと思う。 4月入社の1年目はまずシャンプーという1歩目の技術の習得に励む。目をキラキラさせながら言われる「シャンプーさせて下さい!」と練習に付き合う日々が続くのだが日に日に上手になるのを感じる。