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美容師の日常のこと

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髪の毛のことが日々、気になります。
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2021年5月の記事一覧

デザインの神様はいつ降りてくるのだろうか。

来週の月曜日に業界誌の撮影を控え、モデルさんのヘアカラーデザインをどういうアプローチで臨むかを何度もシミュレーションを行う。 絵(写真)としての強さ、カラーデザインとしての強さ、かっこよさ、誌面に紹介する上での説得力、どれも手を伸ばしもっとも良いところまで持っていきたいと欲張ってしまう。 それは決して悪いことではないのだけど、たまに欲張りすぎてしまう時もある。そんなんときは満足のいかない結果が待っていたり、「2兎を追うもの1兎もえず」状態になってしまう。 撮影日までは残

空気

ある人が、言った「空気」。 ある人は絵を描く人だ。 カメラと被写体の間にある「空気」がいらないと。 自分が絵を描くときに目の前には「空気」はないと言った。 初めは何のことだかわからなかった。 物質的な意味合いで酸素のない状態のことなのか、そこには匂いを感じるものなのか。 想像するけどその空気というものが何を示していて、どのような結果をもたらしているのかわからなかった。 絵画やイラストを記録のための写真を撮影する場合、その空気は必要のないものになる。 「スミとシアンを1

The Rolling Stones〜新社会人と転ぶ石と苔の話

ある月曜日の朝、その日の夜行われる新入社員歓迎会で述べるかもしれない、店長からの言葉をイメージしてみた。 何か励みになること、ためになること、気の利いた言葉でもかけてあげたいと思う。 月曜日の朝はきまってTRAVELING WITHOUT MOVINGだ。野村訓市氏のラジオ番組である。 毎度たくさんのリスナーの悩みや、質問にタンパクかつ愛情少々、皮肉たっぷりの答えを聴くのがなんとも楽しい番組である。もちろんチルな音楽も必聴です。 あるリスナーからの質問。 「The Rol

毎日人物を撮影することでわかることがありそうだ。なのですきあらば、カメラを持ち出す。

いい男というものはシャープにピントを合わせても、 少々ピント浅めにしてぼかしを入れても カラーでも、白黒でもいい男なんだと認識させられる。 カラーをした女の子、 パーマをかけた男のこ すきあらば、みんなを撮影させてもらう。 それはこちら側が「ちょっと撮らせてよー」といって撮る方が自然な行為になるような気がするが、 「撮って欲しい」と言われて撮るとちょっと不自然な空気感でしかシャッターが押せないような気がしている。この感覚がどんなものなのな、素人の自分には説明づけ