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美容師の日常のこと

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髪の毛のことが日々、気になります。
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2020年10月の記事一覧

デザイン欲は満たされているのか。

作品にかける思いは人それぞれなのかもしれないが、カラーのフォトコンに出すのに、ヘアカラーをしないという選択肢を持ってしまう人と、何かしらの色を配色してやるという意気込みを感じるデザインをする人とでは、最終的な仕上がりにかなりの差が生まれる。 何かを見せたい、こん配色を出したいという欲求がデザインに意思を感じさせると思う。 あー、こんな事したかったんだなー、 この色を見せたいから、この色を入れたんだなー、 みたいな狙いは見る人にワクワク感を与えてくれる時思う。 せめてホイ

一晩寝かす。

後輩から撮影のモデルさんのカラーデザインの仕込みの相談をされ、自分だったらどうするだろうかと色々考えてみる。 ホームページリニューアルにあたりサンプルデザインがデザイナーから上がってきて、どうするべきか考える。 サロンのブログについて今後どうしていくべきか悩みつつ、編集担当を当分任せるべきか考える。 考える事がたくさんあるなーと思いつつ、 考える事があるということは、いい事だと思いつつ、 どれから手をつけるべきか考えつつ、 答えが出ない時は 一晩ねかせよう これが自

下がらないイス。

美容室イスは仕事を効率的にできるように上げたり下げたりできる。 多くの人は美容室にてこの上げ下げのアトラクションを楽しんでいる事と勝手に想像する。担当美容師の背が高ければ高い程、アトラクションの高度も高くなり、その他を見渡す事ができるのではないだろうか。 このアトラクションイスで仕事をするということは、腰痛持ち身長178cmの自分としては、これがなきゃ仕事ができないと思っている程に重要な環境条件である。 低い状態は腰を曲げる必要があり塗布する20分位の時間、腰を曲げた状態

昨今新卒者採用はいろいろと気を使うこともあるが、いい人材と出会いたいというのは今も昔も変わらないのであーる。

今年は採用担当として履歴書を新たに作成した。 趣味、特技、好きな事とその理由、気になる人物、弊社で働く事の意味など聞きたい事は盛りだくさんだ。 そこで、 昨今のLGBTの事もあり、性別を問う事はどうなんだろう、という疑問が生まれた。ネットで調べると最近は性別を書く欄をつくっていないという記事を目にしたが,実際のところ美容室における男女の判別的な部分はどう考えるべきなのか。 営業ベースで言うと、女性がいいとか男性が欲しいというよりは,人間性、社会性、協調性、キャラクター

アルミホイルを折る理由、そんなの知らんがな。

地味で地味で、華やかさの無い仕事なのだが、とても大切で欠かせない仕事なんです。 美容室でハイライトを入れるために使用するアルミホイルは、メーカーが製造しているものがある。既に同じサイズに切られている既製品と、自分達で好きな長さに切る事のできるロールタイプのものがある。 自分がアシスタントの時は、スーパーで売っている家庭用のアルミホイルを大量に買ってきて、切って使用するというアナログな事をやっていた。 20年近く経つ今でも、ロールになっているものを一枚一枚切りながら、折り

誕生日にボブ&カラーを。

23歳をおえ、明日24歳になるお客様。 19歳からカラーやらせてもらっていて、今回もまがままな注文。(と本人が言っていたので) 伸び放題の髪の毛を短くスッキリと。 地毛の黒髪を活かしつつ、毛先にグレー系をグラデーションでいれたい、というわがまま。 でも、そのわがままはいつもセッションみたいにやりとりをしゴール地点を見出していく。付き合いの回数も大事だけど、付き合いの深さはこのセッションの質と、仕上がりの質によってより信頼関係の深さをつくると思う。 今日は彼女の誕生日に

髪の毛をデザインすることでバトルするというコミュニケーションの有用性。

コロナウィルスの感染拡大に伴い、スタッフの退社ウィルス感染拡大もひそかに起こりつつ、下がりつつあるサロンのムードを打破するべく一つのイベントを催しました。 少なからず将来への不安でも感じるのだろうか、辞めていく人を追うように辞めいくという負のスパイラルに飛び込みそうにならないように、好きなこと、気持ちが盛り上がる事でコミュニケーションをとるのが、手っ取り早いと店長は目論見つつ。 各々が自分の好きな物、事柄からインスパイアされたデザインをヘアスタイルに落とし込み、プレゼンを

いつもと同じ、よりも、いつもよりいい感じを求めて。

「1ヶ月間はずっと触りたくなる感じだな、これは。」 ストレートパーマを終え、仕上がったばかりの自分の髪の毛を触る女性のお客様はそう言ってくれた。 文字におこすと、この発言のドラマチックなキャッチコピー感が薄れてしまうなと思いながら、どのように書くと良いのか考えてみた。 「触りたいという衝動をとめられない」 これだと、やや危うい感じがしてしまうし。 「ずっと触っていたいほどにつるつる。」 これだと、わざとらしいセリフみたいも感じる。 でもやはり 「1ヶ月間はずっと触わ

セニングなんて〜その2

「ベーシック万歳」の続編になります。 終ることのないミーティングの続きは果たしてどうなるのか。 コラムというか、ショートストーリーというか… サロンで良くあるミーティング風景です。 あくまでフィクションですが,多くの美容室では問題となっている様な事ではないでしょうか。 時代の変化によって何を捨て、何を大切にしていかなければいけないのかを考えたいと思います。 ※※※ カッター全員が揃いも揃って同じ意見を持つなんてこれまでに見たことが無かったと、なぜかそのミーティン

セニングなんて〜その1

「ベーシック万歳」の続編になります。 終ることのないミーティングの続きは果たしてどうなるのか。 コラムというか、ショートストーリーというか… サロンで良くあるミーティング風景です。 あくまでフィクションですが,多くの美容室では問題となっている様な事ではないでしょうか。 時代の変化によって何を捨て、何を大切にしていかなければいけないのかを考えたいと思います。 ※※※ まだまだ、とある分業制を行うサロンの話をさせて頂く。 ようやくベーシックの在り方についてスタイリ