マガジンのカバー画像

美容師の日常のこと

96
髪の毛のことが日々、気になります。
運営しているクリエイター

2020年5月の記事一覧

たまには俯瞰で。

美容師はいつも俯瞰でお客様の髪の毛を見ていますが、自分の頭を見る事はないですよね。 今朝、起こしにきた娘に背後から言われた。 「パパ、髪の毛染める人なのに、白髪がいっぱいあるよ」 そして、その後嫁に 「ダメだしされてたね」 と苦笑い。 アオアシという、サッカーのユースチームを舞台に繰り広げられる漫画がある。 その主人公である、青井葦人(アオイアシト)の持ち合わせる能力は、プレイヤーとしてフィールドにいながらも、テレビでサッカーの試合を見るように「俯瞰」で見る事ができると

精度と満足。

カラーリングの精度を上げる、みたいな事はどういう事なのか。 写真を撮って、自分なりの構図と露出で撮れた時に満足していると、自分なりには、良くできたかなと思える仕上がりでも、他人からはそんなに「いいね」て言ってもらえないときの、「アレ⁈」というような空気感。 精度は自己満足で上げられるが、お客様は上げてはくれないし、満足もしてはくれない。 精度を上げるには、まず人を知ることから。色んな意味を含ませつつ。 よし! おはようございます。

グレースケールと自己肯定感と。

田舎山育ちの自分は、視力の良さは30歳くらいまでは自信があった。 カラーリストになっても自分は目がいいという自負をしていた。 今は、もうメガネがないとPCの文字が見づらいくらいにまで視力は落ちたが。 今朝、突然、色盲になり色が見えなくなった、 ということを妄想した。 どうやって、カラーリストをしていけばいいのか… なんて。 暗めなグレイをみてこれは赤かな?とか、薄めなグレイをみてこれは黄色かな?とか、認識できるのだろうかと、目の前の風景をグレースケールに変えて

できないときは、できる事を。

ただより安いものはないし、無いものをあるようにする事は工夫次第で、ある程度の事はできると思う。 まだまだコロナ前の日常に戻る事は難しい毎日ですが、実際にウィッグでカラーリングしないでも、イメージをアウトプットする方法はあります。 それは 塗り絵です。 色鉛筆があれば、好きな色を選び並べてデザインする事ができます。 好きな色を一色選び、次に合わせる色を選びます。そして、ヘアデザインとしての、ベースの色を選び塗り上げていきます。 一本一本、髪の毛の流れ、動きを意識し

子供達に色の錯覚を感じてもらう。

1年くらい前、娘の保育園での保育士体験記だ。 「パパも早くせんせいやってよ〜」 とせかされ重たい腰をあげ、園の先生に保護者が保育の体験をできる保育士体験を申し込んだ。せっかくやるならと思い、自己紹介がてら簡単プレゼンのためプロジェクターの使用が可能かどうかを先生に聞くと、いいですよと即答。KEYNOTEによるスライドを使った、色の勉強みたいな事は仕事でもやっているし大して苦ではなく、むしろ幼児に対して授業をできるという好奇心も強く持っていた。 「どんなリアクションをする

カラーするのではなく、デザインするという事。

ある専門家の話では、人間の目から入る視覚情報のうち80%以上が「色彩の情報」と言われています。配色一つで好印象にも悪印象にもなると言われているそうです。 デザインにおいて『色』はもっとも重要な要素の一つです。皆さんが日常的に目にする家電、インテリア、 広告や雑誌などの出版物は、デザイナーが日々の制作の中で商品イメージや経験値から導きだした「色」をデザインに反映させています。インテリアや家電でもただオシャレだからこの形、ではなく「色」の与える印象と「形」における機能美が調

シャンプー中に天井を見ながら思った事。

うちのサロンでは、お客様からアシスタントのシャンプーがとても上手だと褒められる。これは本当に。それは、徹底的に教えるというのはもちろんのこと、先輩たちが自分たちはシャンプーが上手いということに自負している(過信ではないです)ことにも起因していると思う。いい影響が昔から引き継がれてきたと思う。 4月入社の1年目はまずシャンプーという1歩目の技術の習得に励む。目をキラキラさせながら言われる「シャンプーさせて下さい!」と練習に付き合う日々が続くのだが日に日に上手になるのを感じる。