『午后のあくび』コマツシンヤ(作)
毎日がちょっとフシギ。毎日がきっとステキ。
ヘンテコなことがあぶくのように湧いてくる、ここは白玉町。
この街に住むOLのひび野あわこさんの“うたかたの日々"を綴った、 心にすっとしみこむ、キュートなショートマンガです。
「PHPスペシャル」での人気連載が単行本化!
描き下ろし作品4話に加えて、おまけマンガ「Panna & Cotta のんびりな一日」も収録。
1話数ページのショートショート集。もうただただ可愛らしい。ファンタジーな展開、オチも素敵で、1ページ毎にニヤニヤしてしまう。コマツシンヤ作品はたいてい長編なので、短いのは新鮮だし、キレもあって美しい。
1話目から猫が喋りだすファンタジーな世界で、絵柄とあいまってひたすらかわいいのだが、道案内した猫とされた主人公が報酬をめぐり争い出すなど、可愛いだけではない面白さもこの本の重要な要素。(口論もかわいくてしかたないのだが)
作中に出てくる本の名前でも結構遊んでおり「粘菌生活」には笑ってしまった。
そんな可愛さ、面白さ、ファンシーさでできた罪のかけらもない一冊。殺伐とした昨今、ぜひこういった本をよみ、心を取り戻してほしい。
一番好きなページを紹介。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?